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新春恒例、本格的な能楽公演をお楽しみいただける「グランシップ静岡能」。
今回はグランシップリニューアルオープン後の最初の能楽公演として宝生流による特別公演を実施。
宝生流が2011年に復活させた演目「雷電」(らいでん)と、これまでの現行曲の「来殿」(らいでん)をそれぞれ上演。
長い歴史を刻んできた能楽がこれまで時代によって変化しながら伝承されてきた姿を紹介いたします。
【演目】
能「雷電」 シテ宝生和英
半能「来殿」 シテ前田尚廣
舞囃子「加茂」 水上優
狂言「神鳴」 山本則重
解説:宮本圭造(野上記念法政大学能楽研究所 教授)
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【公演当日、お着物でご来場の方に、宝生能楽堂オリジナルグッズをプレゼント!】(先着順) NEW!
【御殿場・裾野・三島発! らくらくバスツアーもご用意!】
静岡丸子名物「とろろ汁」の昼食付き!「久能山石垣いちご狩りとグランシップ静岡能 公演ツアー」
出発日:2022年1月22日(土)
旅行代金:お一人様 18,000円(昼食代、チケット代、バス代、体験料含)
<行程>
御殿場市民会館(7:30発)→裾野駅(8:15発)→三島駅(8:45発)→久能山石垣いちご狩り→小柳津清一商店(お買物・お茶の試飲)→一松園(昼食)→「グランシップ静岡能」鑑賞(14:00~)→三島駅(18:45頃着)→裾野駅(19:05頃着)→御殿場市民会館(19:40頃着)
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旅行企画・お申し込み・お問い合わせ
御殿場総合サービス(株) 営業・旅行事業課 0550-88-5771
412-0045 御殿場市川島田1446-24
静岡県知事登録旅行業第2-600号/(一社)全国旅行業協会正会員
旅行業務取扱管理者:小野淳
能「雷電」
半能「来殿」
延暦寺の座主法性坊僧正による、百座の護摩の満参の日、夜半に表の戸を叩く音がします。不審に思った僧正が確かめると、そこには筑紫で死んだはずの菅丞相が立っていました。丞相は僧正の生前の厚誼を感謝し、数々の弔いに礼を述べながらも、無実の罪で流された事を恨み、遂に激昂すると妻戸に柘榴を投げつけ妻戸が燃え上がります。僧正が遮水の印を結んで火を消そうとすると、その煙の中に消え失せますが、後半では、大富天神と神号を賜って神霊となった丞相が、優雅な舞を舞います。
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宝生流を庇護した大名前田家は祖を菅原道真としており、道真公を鬼神とすることを避けるため、祖先祭の際に「雷電」を改作しました。
本曲は名を「来殿」と改め、道真公を鬼神ではなく大富天神と神号を賜って神霊となった道真公が天下の平穏を寿ぐ舞を舞う内容となっています。
狂言「神鳴」
都には上手な医者がたくさんいて生活が出来ない薮医者は、医者不足の東に下ってきます。広い野原に出ると「ヒッカリヒッカリ、グワラリグワラリ」と雷が落ちてきます。
雷は雲間を踏み外して野に落ち腰の骨を打ったので針で治療をしてもらいます。さて、治療費を請求されますが、持ち合わせが無いので、代わりに「太鼓の撥でも」と言って断られ、「近々お礼に落ちてやろう」と言って嫌がられます。医者は地上に日照り水害のないことを望み、雷はその願いを聞き入れて目出度く舞納めて天に帰って行くのでした。
強い雷が針を恐がり、痛がって暴れるのはおかしい光景です。