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文芸・美術等の振興
上質で多彩な鑑賞
開催レポート
文芸

【グランシップ20周年記念】
グランシップ 2019年しずおか連詩の会

日時 2019年12月15日(日)14:00~
会場 11階 会議ホール・風
料金 全席自由:500円 ※未就学児入場不可
主催 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県
協賛 静岡新聞社・静岡放送
後援 静岡県教育委員会、静岡県文化協会、静岡県詩人会、静岡県歌人協会
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000


昨年の様子

20回目を迎える「しずおか連詩の会」。
5人の言葉の表現者が織り成す40編の創作現代詩を、本人の解説とともに披露します。

参加者:野村喜和夫、中本道代、覚和歌子、穂村弘、岡本啓



★グランシップ20周年記念事業として、これまでの連詩の会を振り返る特別展示や、
ご来場の方限定で、詩人・谷川俊太郎氏による「しずおか連詩の会」に寄せた新作の詩をプレゼントします。

【プロフィール】野村喜和夫/中本道代

【野村喜和夫】詩人

詩集「特性のない陽のもとに」で歴程新鋭賞、「風の配分」で高見順賞、「ニューインスピレーション」現代詩花椿賞受賞など。評論「移動と律動と眩暈と」及び「萩原朔太郎」で鮎川信夫賞ほか著訳書多数。英訳選詩集「Spectacle&Pigsty」で2012Best Translated Book Award in Poetry(USA)を受賞。
戦後世代を代表する詩人の一人として現代詩の最先端を走り続けている。「しずおか連詩の会」では、2009年より創作の場をまとめるさばき手を務めている。

【中本道代】詩人

詩集に『春の空き家』『四月の第一日曜日』『春分 vernal dquinox』『黄道と蛹』など。
第二回現代詩ラ・メール新人賞受賞。詩集『花と死王』で第18回丸山豊記念現代詩賞受賞。
詩集『接吻』で第26回萩原朔太郎賞受賞、2019年2月より4月まで前橋文学館で受賞者展が開催される。エッセイ集に『空き家の夢』がある。

【プロフィール】覚和歌子/穂村弘

【覚和歌子】作詞家・詩人・音楽家

ムーンライダーズ、夏川りみ、平原綾香、smapなどに歌詞を提供。2001年「千と千尋の神隠し」主題歌「いつも何度でも」作詞でレコ大金賞。朗読、翻訳、映画監督、脚本、舞台演出、絵本創作、自唱ライブなど、詩作を軸足に活動は多岐にわたる。最新作に詩集「はじまりはひとつのことば」(港の人)、「2馬力(谷川俊太郎と共著)」(ナナロク社)など著作、CDアルバム多数。米国ミドルベリー大学日本語学校特別講師。

【穂村弘】歌人

1962年北海道生まれ。90年、歌集『シンジケート』でデビュー。短歌のほかに、評論、エッセイ、詩、絵本、翻訳などを手がける。評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、連作「楽しい一日」で短歌研究賞。エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

【プロフィール】岡本啓

【岡本啓】詩人

1983年生まれ。20代後半になって詩にふれ、詩を書きはじめる。アメリカ、ワシントンDCに滞在中『現代詩手帖』へ投稿した詩で、2014年の現代詩手帖賞を受賞。帰国後、投稿詩をまとめた第1詩集『グラフィティ』で、2015年の中原中也賞とH氏賞をダブル受賞。2017年、第2詩集『絶景ノート』(思潮社)で萩原朔太郎賞を受賞。

開催レポート

詩人の野村喜和夫さんと高校生が、詩のワークショップに挑戦。

2019年11月03日(日)

今年20回目を迎える「しずおか連詩の会」の関連企画として、「しずおか連詩の会」のさばき手を務める詩人の野村喜和夫さんが、静岡の高校生と詩を創作するワークショップを行いました。

参加したのは、駿河総合高校と清水南高校の文芸部のみなさん。普段から小説などの文学に親しんでいます。

参加者のうち、半数くらいが詩を創ったことがあるということでした。

まずは、「詩」という文芸について小説やエッセイなどとどのように異なるのかを詩人の野村喜和夫さんがわかりやすく解説。

そして、いきなり詩の創作は難しい点もあるので、好きな言葉を列挙する作業から始めてみました。

高校生からは、「誰もいない図書館」、「音楽を聴くこと」・・・など、いろいろと挙がります。

それをあるフォーマットに当てはめていくだけで、不思議と”詩らしい”詩が出来上がります。

この作業を準備運動ととらえて、いよいよ各自で創作作業へ。

まずはテーマの「光」を探しにグランシップの館内外でテーマに沿った写真を撮影。

その後、撮影した写真をもとに詩を創作していきます。

みなさん、スムーズに作業を進めていて、日ごろから言葉に親しんでいるのがよく分かりました。

後半には、それぞれの作品を発表して野村喜和夫さんが講評。

ある生徒は、「光」から友達の瞳を撮影。

鋭い感覚でリズム感の良い詩を書く生徒も。

第一線で活躍している野村喜和夫さんをも唸らせる素晴らしい作品ばかりでした。

最後には、同じテーマで詩を創作した野村喜和夫さんの詩を披露。

手書きの文字や言葉を推敲した形跡も残っていて、普段は見ることのない特別な場となりました。

2校合同のワークショップということで、普段はなかなか他校と交流する機会の少ない文芸部のみなさんでしたが、和気あいあいとした雰囲気で自由に創作を楽しんでいました。

また、詩人に会うという機会も貴重な経験だったのではないでしょうか。


詩人の野村喜和夫さんが参加する「グランシップ 2019年しずおか連詩の会」は12/15(日)にグランシップで行われます。

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