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音楽文化等の普及・振興
誰もが主人公となる県民参加
音楽
ワールドミュージック

グランシップ提携公演
南シベリアに伝わる奇跡の歌声~ホーメイ

日時 2022年10月9日(日)15:00開演(14:30開場)
会場 中ホール・大地
料金 ※グランシップでの販売は、10/7(金)18:30まで
当日券は、14:30~中ホール前で販売(一般3,500円)

一般3,000円(当日券3,500円)
子ども(20歳以下)1,000円(当日券も同額)
主催 熱海未来音楽祭
共催 公益財団法人静岡県文化財団
問合せ 熱海未来音楽祭 TEL:0465-63-0578 mail: makigamioffice@gmail.com

チルギルチンとは、「蜃気楼」と「奇跡」の2つの意味を持つ言葉。
1996年結成、わずかな口腔の変化で倍音を分岐させる特殊な歌唱法ホーメイ(喉歌)の
達人たちによる、ロシア連邦トゥバ共和国を代表する伝統音楽グループ。日本初来日!

出演:チルギルチン
司会:巻上公一


チルギルチン メンバー プロフィール

コシュケンデイ・イーゴル
「トゥバ共和国人民ホーメイ歌手」の称号を持ち、トゥバの口承文芸の継承者でもある。トゥバ国立文化センター長を務める。ホーメイ、スグット、カルグラーと付随するそれぞれの技を極めたホーメイ歌手。チルギルチンではアレンジを担当し、イギル、ドシュプルール、バヤン、ギターをはじめ、あらゆる楽器を演奏する。ホーメイコンテストでの受賞多数。また2017年にはプエルトリコのラッパーResidenteとの共同作業で、グラミー賞ラテンアメリカ部門Best Urban Songを獲得。

コシュケンデイ・アイドゥスマー
「ロシア連邦功労芸術家」と「トゥバ共和国人民芸術家」の称号を併せ持つ驚異的な音域の素晴らしい声を持つトゥバ民謡の唄い手である。サヤン音楽舞踊シアター所属。チルギルチンでは、創立以来シュングラーシュ(鈴)、ドゥユグ(蹄)で演奏を彩っている。彼女のパワフルで美しい歌声を通して、伝統的なトゥバ音楽における女性の声の役割を紹介する。

オンダール・モングン=オール
「ロシア連邦功労芸術家」と「トゥバ共和国人民ホーメイ歌手」の称号を併せ持つ。国際ホーメイシンポジウムでグランプリを4度獲得している。サヤン音楽舞踊シアター所属アーティスト。チルギルチンでは結成以来、イギル、ドシュプルール、ホムスを演奏している。ホーメイ、スグット、カルグラーに加え、ボルバン、エゼンギ、チュランドゥク、ブルラン・ホーメイ、ダムラク・ボルバン(いずれもホーメイの技法)、トゥバ民謡を歌う。優れた楽器製作者でもある。

ブルターン=オール・アイドゥン
ホーメイ歌手であった祖父と、トゥバ楽器奏者の父の薫陶を受けて育つ。トゥバの伝統弦楽器各種を弾きこなすほか、ショール(縦型の笛)、ホムス(口琴)の名手でもある。2009年クズル芸術学校卒業と共にトゥバ国立オーケストラに入り現在に至るまで精力的に活動している。チルギルチンには2015年から参加し、主にホーメイ、カルグラー、ブザーンチを担当している。自身も所属していた名門子どもアンサンブル「エルティネ」及び国立芸術小学校で後進の指導にあたっている。2022年5月のサラダク子どもホーメイコンテストでは、自身の指導する「エルティネ」が優勝を飾った。

KHOOMEI ホーメイ

ホーメイとは、ロシア連邦トゥバ共和国に伝わる喉歌。もともと声に含まれている倍音の高音部を、声帯の力で意識的に強調させて口笛に似た音を出し、舌や口腔を微妙に動かして美しい倍音を紡ぎだす。非常に低い倍音を出したり、音を細かく震わしたりと、発声法が7種類以上(28種類という説も)ある。馬や豚や蛇の皮を張った様々な楽器や、口琴などと共に演奏される。また、この他にもアルタイ山脈周辺地域には類似した喉歌が伝えられ、モンゴル国ではホーミー、アルタイ共和国ではカイ、ハカス共和国ではハイと呼ばれている。ホーメイ(喉歌)の最も進んだ形態はトゥバから生まれ、モンゴルや周辺国のグループ及び世界に多大な影響を与え続けている。

TUVA トゥバ共和国

ロシア連邦トゥバ共和国
モンゴル国、アルタイ共和国、ハカス共和国に隣接する。面積は日本の約半分、人口は約30万人。国をエニセイ川が横断し、豊かな森林(タイガ)と、北はサヤン山脈、南はほぼタンドゥ山脈という3000メートル級の山岳地帯、ブッシュが生えるステップ地帯、そして砂漠地帯と、自然の変化に富んでいる。トナカイを利用した狩猟や遊牧とともに、モンゴルのような5種類の家畜の放牧が共存し、アジアの遊牧形態がすべて見られるといわれている。1年の半分は冬でマイナス40度以下に、一方夏はプラス40度になることもある。全人口に占めるトゥバ人の割合は82%(2010年統計)で、他の共和国よりも割合は高い。公用語はロシア語とテュルク系のトゥバ語。

巻上公一 (まきがみこういち/音楽家) 

熱海市生まれ、在住。結成44年を迎えたロックバンド・ヒカシューのリーダーをつとめながら、ボイスパフォーマーとして世界的に活躍している。ホーメイや口琴、テルミン、尺八などを駆使しながら即興演奏から歌謡曲まで幅広く歌う。異分野とのコラボレーションや演劇パフォーマンスを作・演出するなど、活動は多岐にわたる。音楽プロデューサーとして『Jazz Art せんがわ』『熱海未来音楽祭』等。トゥバ共和国やアルタイ共和国の喉歌を研究紹介する活動を続けており、日本トゥバホーメイ協会会長。2017年トゥバ共和国国際ホーメイコンテスト優勝。2020年自身初の詩集『至高の妄想』で大岡信賞受賞。自らのレーベルでCDを多数制作、最新作はヒカシュー『虹から虹へ』。今回はホーメイの案内人として司会を担当する。

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