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文明の起源は12000年前にさかのぼります
あれっ?と思った方、そうです!
四大文明のうちエジプト・メソポタミア文明は今から約5000年前に起こったと社会の授業で習ったのを思い出した方も多いはず
今、最新の科学を用いてこれまでの常識を覆す“世界最古”の文明が明らかにされようとしています
製鉄技術のない時代に、宇宙からの鉄隕石を原料に製作された鉄器の存在を一例に
「文明はなぜ発展するのか?」
宇宙との関わりから文明のルーツに迫ります
「宇宙と文明~鉄文明の起源~」
講師:松井孝典(千葉工業大学学長)
トルコとシリアの国境に、およそ12000年前に作られた、ギョベクリテペ遺跡という世界最古の神殿が存在します。文明は地球の気候の変化により始まったと考えられていますが、同じ頃、間氷期が始まりました。この気候変化のきっかけは、天体衝突によるとの説もあります。その時代以降の遺跡はアナトリア高原や、レバント、メソポタミアに散在していて、レバントのある遺跡からは、宇宙からの火球によりその都市が崩壊したことを示唆する発掘も確認されています。さらに、鉄器の製造は鉄隕石の利用から始まったとされ、ここでも宇宙との関わりが垣間見えます。
これまで、宇宙と文明の関わりはあまり調べられていませんでしたが、実は深い関わりがあるかもしれません。「文明はなぜ発展するのか?」をキーワードに、地球上で最古の文明から宇宙まで、広い視野で文明に向き合ってみませんか。
講師:松井孝典(千葉工業大学学長)
松井孝典 Takafumi Matsui
千葉工業大学学長。
1946年静岡県生まれ。理学博士。東京大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。
専門は 地球物理学、比較惑星学、アストロバイオロジー。
NASA 客員研究員、マサチューセッツ工科大学及びミシガン大学招聘科学者、マックスプランク化学研究所 客員教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授(理学系大学院教授兼担)を経て東京大学名誉教授。2009年4月より千葉工業大学惑星探査研究センター所長、2019年より千葉工業大学地球学研究センター所長。2020年6月より千葉工業大学学長(第13代)。
2012年に発足した政府の宇宙政策委員会委員(委員長代理)、静岡文化芸術大学理事、2018年3月から岐阜かかみがはら航空宇宙博物館館長兼理事長、そのほかにも各種財団の理事、評議員など多数。
1986年、学術誌『ネイチャー』に海の誕生を解明した「水惑星の理論」 を発表し、世界の地球科学者から注目を集めた。日本の惑星科学の第一人者。 NHKの科学番組『地球大紀行』の制作に関わり、企画段階から参加した。学際的な地球学を提唱している。1988年、日本気象学会から大気・海洋の起源に関する新理論の提唱に対し「堀内賞」、2007年、著書『地球システムの崩壊』(新潮選書)で、第61回毎日出版文化賞(自然科学部門)を受賞。
このほかにも『地球進化論』『地球倫理へ』『宇宙人としての生き方』『われ関わる故にわれ在り』『文明は見えない世界がつくる』『138億年の人生論』など著書多数。
グランシップ文化講座とは?
最先端の科学技術や社会問題をテーマに文化を幅広くとらえた講座で、日本の第一人者が若い人たちを中心に皆さんと将来を一緒に考えます。問題について漠然とした不安を案ずるのではなく、“知って、考える”ことで、“こうありたい”という明るい姿を描き、未来に向けた前向きな行動を実践するきっかけづくりへと繋げていきます。
これまでの開催テーマ
第1回 2017年3月19~20日 人口問題から未来を発明する
第2回 2017年10月28~29日 ゲノムと人間の未来
第3回 2018年2月10~11日 光科学へのいざない
第4回 2018年6月2~3日 日本人として知っておきたい『世界激変』の行方
第5回 2019年3月17日 地球温暖化と異常気象
第6回 2019年11月4日 先端医療~遺伝子操作と生命倫理~
第7回 2020年6月27日 AI~人工知能と脳、デジタルゲーム、複雑系からみる未来~
第8回 2021年3月28日 宇宙のはじまりとブラックホール
第9回 2021年10月9日 世界が注目する「米中情勢」
お客様へのお願い
・発熱又は風邪の症状がある方は、ご来場をお控えください。
・会場でのマスク着用、検温、手指のアルコール消毒にご協力ください。
・新型コロナウィルス感染症の影響により、講座を変更・中止する場合があります。必ずグランシップホームページで最新情報をご確認ください。 イベント時の感染防止策チェックリスト