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子ども・子育て世代への支援
関心・理解・親しみを深める教育普及
開催レポート
講演会

【3月から6月に開催延期】
グランシップ文化講座「 AI 」
~人工知能と脳、デジタルゲーム、複雑系からみる未来~

日時 2020年6月27日(土)午前の部10:30~/午後の部13:30~
(各回受付開始は開会の30分前)
会場 10階 1001-1会議室
料金 1回につき 一般700円 学生300円
1日通し券 一般1,000円 学生500円
◎高校生以下無料
※事前申込制、学生は28歳以下の学生

基本的には1日通しの受講をおすすめしていますが、講座1回の受講も可能です。
定員 60人
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000


新型コロナウィルス感染症の感染防止のため、内容に一部変更がございます。
また、本講座の講師はオンライン出演に変更となりました。あらかじめご了承ください。
(最終更新:6/5)

AIがプロ棋士に勝ったり、自動運転、スマートスピーカーなど人工知能が話題に上がる現在。
今回の講座では、AIの基礎となった脳の数理モデル研究と、『FINAL FANTASY XV』をはじめとしたキャラクター自ら感じて・考えて・行動するデジタルゲームの人工知能についてご紹介します。

これからの未来、AIとどうつきあっていくのか、協調の可能性を一緒に考えてみませんか?

午前の部 10:30~

AIと脳

講師 合原 一幸
(東京大学生産技術研究所教授、東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構副機構長)

AI(人工知能)と脳の関係を過去の研究の歴史も振り返りながら説明するとともに、ディープラーニング(深層学習)など現在のAI技術の基礎となっているニューラルネットワークについて初歩から解説します。
さらに、今後のAI研究と脳研究を展望しながら、AIとヒトの協調の可能性を考えます。

※オンライン出演に変更となりました。(5/29更新)



ランチセッション ざっくばらんな質問タイム 12:00~12:30

「AIって何?」

AIに関するあなたの身近な疑問に2人の講師が答えます。
現在、質問を大募集中です! ご投稿は コチラ から。

・参加無料。講座と併せてお申込みください。
・質問タイムのみの受講はできません。

※ランチセッションは、飲食を伴わない「質問タイム」に変更となりました。(5/29更新)

お弁当の事前注文

・お弁当800円(税込)の事前注文を承ります。(当日受付時支払い)
・ご希望の方は講座と併せてお申込みください。
・申込締切:6月19日(金)

※お弁当注文の変更・キャンセルはできません。
※昼食用に、会場とは別の会議室を開放します。講座にご参加の方はどなたでもご利用いただけます。



午後の部 13:30~

デジタルゲームと人工知能

講師 三宅 陽一郎
(株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー)

デジタルゲームの中には、人工知能が多数搭載されています。キャラクターの頭脳から、ゲーム全体をコントロールするもの、プレイする人を認識して内容を変えて行くもの、開発工程を助けるものなどです。その本質は、仮想的な生命を作ること、そして、プレイしている人間自身を理解することです。前提の知識は特に必要ありません。デジタルゲームの歴史をたどりながら、人工知能の発展とその役割を平易に解説します。

※オンライン出演に変更となりました。(6/5更新)

トークセッション 合原 一幸 × 三宅 陽一郎






<お客様へのお願い>【誰もが安心して講座を楽しめるよう、以下の注意点をご確認の上、ご来場ください】
・発熱又は風邪の症状がある方は、ご来場をお控えください
・マスク着用、検温、手指のアルコール消毒にご協力ください
・ソーシャルディスタンスの確保のため、指定内の座席で受講ください
・入場口にて連絡先カードのご記入をお願いします
・受講料はお釣りのないようにご用意ください
・昼食用に会場とは別の会議室を開放しますのでご利用ください
・新型コロナウィルス感染症の感染拡大状況によっては、本講座を急遽、変更・中止する場合や、<お客様へのお願い>の内容を変更する場合があります。必ずグランシップホームページで最新情報をご確認の上、ご来場ください。


静岡県イベント開催におけるチェックリスト(PDF)

講師:合原 一幸(あいはら かずゆき)※オンライン出演

合原 一幸(東京大学生産技術研究所教授、東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構副機構長)
1954年生まれ。東京大学大学院工学系研究科電子工学専門課程博士課程修了。工学博士取得。東京大学大学院工学系研究科教授、同新領域創成科学研究科複雑理工学専攻教授、JST・ERATO合原複雑数理モデルプロジェクト研究総括、内閣府/JSPS・FIRST最先端数理モデルプロジェクト中心研究者等を経て、現職。主な編著書に『理工学系からの脳科学入門』、『ニューラルコンピュータ– 脳と神経に学ぶ』、『脳はここまで解明された―内なる宇宙の神秘に挑む』、『人工知能はこうして創られる』など。

講師:三宅 陽一郎(みやけ よういちろう)※オンライン出演

三宅 陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー)
京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程を経て、 2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。理化学研究所客員研究員、東京大学客員研究員、九州大学客員教授、国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会(チェア)、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。著書に『人工知能のための哲学塾』、『人工知能の作り方』、共著に『絵でわかる人工知能』、『高校生のためのゲームで考える人工知能』、『FINAL FANTASY XVの人工知能』など。

グランシップ文化講座とは?

最先端の科学技術や社会問題をテーマに文化を幅広くとらえた講座で、日本の第一人者が若い人たちを中心に皆さんと将来を一緒に考えます。
2017年3月に「人口問題から未来を発明する」と題し第一回を開催。その後、ゲノム、光、国際関係、地球温暖化、先端医療と私たちを取り巻く様々なテーマを取り上げました。
問題について漠然とした不安を案ずるのではなく、“知って、考える”ことで、“こうありたい” という明るい姿を描き、未来に向けた前向きな行動を実践するきっかけづくりへと繋げていきます。

開催レポート

6/27(土)グランシップ文化講座「 AI 」開催しました。

本来であれば、3/22(日)に開催を予定していた本講座。

新型コロナウイルス感染症の影響で、開催を延期し、ようやく本日、6/27(土)グランシップ文化講座「 AI 」を開催できました。

開催にあたり様々な対策を講じて、講師のお二人は、今回、オンラインでの出演となりました。

午前の部の、合原 一幸先生より「AIと脳」についての講義です。

みなさんが今、一番興味を持っていると言っても過言ではない、新型コロナウイルスの感染者数を予測した数理モデルの例などを用いて、”数理モデルから現実の問題に取り組む”ということから、お話が始まりました。

講義のあとは、ざっくばらんな質問タイムに。

質問タイムでは、講師二人に登場いただき、参加者のみなさんの疑問にお答えいただきました。

「AIの弱点は?」という質問には、

要素や操作等のフレームを設定できないもの、閉じていない問題には対応が難しいというお答え。

例えると、高速道路を自動運転していたとして、突然の雨、雷、鹿などの動物が飛び出してくるという現象について、人間は起きたことについて対処できますが、AIは、想定の外側で発生するその問題については、対応が難しい、ということです。

また、「AIを支えるには多くのデータが必要だと思います。その管理等はどうされていますか?」という質問もありました。

ディープラーニングには、学習させるための膨大なデータであるビッグデータが必要です。

例として、人間のこどもに、「にゃーにゃーとわんわんの違い」を教えるときは、スモールデータでその違いが分かってきます。

AIと人間の脳はそういった部分でも、大きく違っていることなどがわかりました。

午後の部は、三宅 陽一郎先生による「デジタルゲームと人工知能」の講義です。

実際にゲームの中のモンスターがAIによって動いている様子の動画などを交えながらお話いただきました。

実は、合原先生の大ファンだったとおっしゃる三宅先生。

合原先生も、ゲームの世界で、こんなにもヒューマンインテリジェンスとAIが両立していることに、驚いたとおっしゃっていました。

グランシップとしては、初めての講師オンライン出演の講座でしたが、今後、コロナ時代の新たな展開を模索する上で、一つの大きな糧となりました。

グランシップ文化講座は、今後もテーマを変えて開催してまいりますので、ぜひご注目ください。

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