この事業は終了しました
県内の中学生が本格的なオーケストラ演奏を聴く1時間程度のコンサート。
残席がある場合は後方の座席を一般の方に販売します。
本名徹次 (C)Hai Num Nguyen 静岡交響楽団
■出演
指揮:本名徹次
管弦楽:静岡交響楽団
■曲目
ベートーヴェン:「エグモント」序曲
ドヴォルザーク:交響曲第8番
※曲目は変更となる場合がございます。
本名徹次(指揮)
東京国際音楽コンクール最高位、トスカニーニ国際指揮者コンクール第2位、ブダペスト国際指揮者コンクール第1位を受賞。国内の主要オーケストラのほか、これまでミラノ・スカラ座管、ヴェルディ響、プラハ放送響、ハンガリー国立響、フィルハーモニア管、ザルツブルク・モーツァルテウム管、上海フィル、マレーシア・フィルなどに客演している。
1995 年から2001 年には大阪シンフォニカー常任指揮者を、また1998 年から 2001 年には名古屋フィルの客演常任指揮者も兼務。
現在、ベトナム国立交響楽団音楽監督兼首席指揮者。同響では2001年からミュージック・アドヴァイザー兼指揮者を務め、09年に現在のポストに就任。2010年ハノイ遷都1000年祭を記念したマーラー「一千人の交響曲」、2011年初のアメリカ公演(カーネギーホールとボストン・シンフォニーホール)を指揮。13年には初のイタリア公演(フェニーチェ劇場、フィレンツェ市立劇場、クイリナーレ宮殿内パオリーナ礼拝堂)を成功に導いた。
同年秋には日越友好関係樹立40周年を記念して、全国7か所で同響初の本格的な日本ツアーを行い好評を博した。
また、14年秋にはロシアを訪れ、モスクワ音楽院チャイコフスキー記念大ホール、サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー大ホールで初めて公演を行った。
94年村松賞、第5回新日鉄音楽賞・フレッシュアーティスト賞、文化庁芸術選奨・文部大臣新人賞、97年大阪舞台芸術奨励賞受賞。04年伊福部昭の「卒寿記念コンサート」を指揮した公演が第17回ミュージック・ペンクラブ賞クラシック部門コンサート・パフォーマンス賞を受賞。
09年ベトナムの日本大使館から大使賞、10年ベトナム作曲家協議会賞、11年外務大臣賞なども受賞。12年11月には、長年のベトナム音楽界への貢献に対しベトナム政府より文化功労賞を授与されている。18年9月、ベトナム各国友好組織連合会より諸国平和友好記念章を授与される。
(C)Hai Nam Nguyen
静岡交響楽団(管弦楽)
開催レポート
1/29(水)・30(木)中学生が本格的なオーケストラのコンサートを体験!「グランシップ中学生のためのオーケストラ」を開催しました。
1月29日(水)・30日(木)の二日間、グランシップの中ホール・大地で「中学生のためのオーケストラ」を開催しました。
この公演は、静岡県内の中学生たちが劇場でのマナーを学び、本格的なフルオーケストラの演奏を体験するというもので、二日間で24校、約3,000人の中学生が来場しました。
生徒の皆さんは一人一枚チケットを手にして、券面に書いてある座席番号を頼りに、自分の座席を探します。席に着いたら、プログラムを開いて演奏される曲目に目を通すなどして開演を待ちます。
なお、今回の公演のチラシとプログラムは、静岡デザイン専門学校グラフィックデザイン科の学生さんに制作していただきました。
今回のコンサートの指揮は本名徹次さん。国内外のオーケストラで活躍するほか、ベトナム国立交響楽団の音楽監督・首席指揮者を務め、ベトナムのクラシック界を盛り上げている存在です。そんな本名さんのベトナム音楽界への貢献が讃えられ、2012年にはベトナム政府から文化功労章を、2018年にはベトナム各国友好組織連合会より諸国平和友好記念章を授与されました。
グランシップでは第1回目の「グランシップ音楽の広場」に出演していただいたほか、過去にも中学生のためにタクトを振っていただいたというご縁があります。
そして管弦楽は地元静岡を代表するオーケストラ、静岡交響楽団。二日間に渡り中学生の皆さんのために美しい音楽を届けてくれました。
今回の演奏会で演奏されたのは、ベートーヴェンの「エグモント」序曲とドヴォルザークの交響曲第8番。本名マエストロが「中学生にぜひ聴いてほしい曲」ということで選ばれた楽曲です。マエストロは今年がベートーヴェン生誕250周年であることについて触れ、「今年はベートーヴェンの音楽が世界中で鳴り響く年。ベートーヴェンが活躍したオーストリアのウィーンは、モーツァルトやハイドン、マーラーなど数多くの偉大な作曲家を育てた街で、今もウィーンには多くの学生が集まり、音楽を学んでいる。」と語りました。
交響曲第8番については、「ボヘミア出身のドヴォルザークが作ったこの曲は、民族性豊かで楽章ごとにキャラクターがある。森のささやき、ロマンチックな感情、踊りの風景など多彩なイメージを感じてほしい。」と解説。「常に明るい感じがどこか静岡に似ている。」とも。
また、ドヴォルザークが鉄道ファンで船も好きだったということで、「すぐ側を鉄道が走り、建物が船の形をしているグランシップに来たら喜ぶかもしれない。」と、大作曲家を身近に感じるエピソードも披露していただきました。
そして最後にはアンコール曲も。ヨハン・シュトラウス二世の「ピチカート・ポルカ」は、弦楽器の弦を指で弾く技法で演奏された、軽やかで弾むような曲。勢いのある序曲から始まり、交響曲をまるごと一曲、そしてアンコール曲と、多彩な音楽に触れられた1時間でした。中学生の皆さんは、曲が終わるたび、演奏者を讃える気持ちを込めて大きな拍手を送りました。
なお、グランシップ大ホールの見学会に参加した学校の皆さんは、グランシップサポーターのガイド付きで出演者用の楽屋や天井に近く高い場所にある通路など、普段は入ることのできない場所を歩いて回りました。
グランシップでは、県内の学生の皆さんに音楽をはじめとする上質な舞台公演に触れていただけるよう、これからも様々な取り組みを行って参ります。
【今後の音楽公演】
2/23(日・祝)15:00~「グランシップ春の音楽祭2020 ~がんばるキミに届け~」
3/6(金)19:00~「小曽根真 featuring No Name Horses 15th Anniversary 2020 Until We Vanish 15×15」
3/8(日)14:00~「雛の宴 五人囃子のひなまつり」
写真:グランシップ撮影サポーター 大池利雄、小林涼香、服部益躬、平尾正志