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講演会

グランシップ文化講座「先端医療~遺伝子操作と生命倫理~」

日時 2019年11月4日(月・休)午前の部10:30~/午後の部13:30~
(各回受付開始は開会の30分前)
会場 9階910会議室
料金 料金 1回につき 一般700円 学生300円
   1日通し券 一般1,000円 学生500円
   ◎高校生以下無料
   ※事前申込制、学生は28歳以下の学生

基本的には1日通しの受講をおすすめしていますが、講座一回の受講も可能です。
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000

先端医療の分野でも大いに注目されているキーワードのひとつ「遺伝子」。
難病の遺伝子治療に期待する一方、遺伝子を改変された子を誕生させるのはちょっと…という方もいるでしょう。

今回のグランシップ文化講座では、午前の部は、“食べられる薬”になる野菜の研究を例に、遺伝子組換えを活用した医療技術について、午後の部は、ゲノム編集を利用した患者の治療と、ある特徴をもつ人間の作出、そしてそれらの生命倫理を紹介します。

先端医療について、まずは知ることからはじめ、一緒に考えてみませんか?

午前の部 10:30~

遺伝子組換えを利用した先端医療

コーディネーター・講師 今井 康之(静岡県立大学 理事・副学長 薬学部教授)

「遺伝子組換え」と聞くと食べ物や農業に活用されている印象がありますが、糖尿病に効果があるインスリン等、医療技術にも活用されています。現在、感染症の予防、治療のため、病原体を排除できる抗体を作って植物に抗体遺伝子を組み込み、“食べられる薬”になる野菜を作る研究を行っています。この講座では、普段知る機会が少ない遺伝子組換えを活用した医療技術の研究内容を紹介します。



ランチセッション 12:00~13:00

ランチセッション:無料
(講座申込と併せて受付。ランチセッションのみの受講はできません。昼食は各自でご用意ください)




午後の部 13:30~

ゲノム編集医療と生命倫理

講師 石井 哲也(北海道大学 安全衛生本部教授)

遺伝子を狙って様々な改変が出来るゲノム編集は幅広い分野で活用され、先端医療に向けた臨床応用も進んでいます。しかし、遺伝子疾患や難病に苦しむ患者の治療に役立てることができる反面、中国では「将来の子の福祉のために」遺伝子改変された赤ちゃんが作られ、世界的な議論を呼んでいます。この講座では、ゲノム編集の医療応用について解説するともに、技術的な課題、倫理問題、国内の規制の展望に関して解説します。

トークセッション 今井 康之×石井 哲也

コーディネーター・講師 今井 康之(静岡県立大学 理事・副学長 薬学部教授)

1955年生まれ。東京大学大学院薬学系研究科博士課程生命薬学専攻修了。薬学博士取得。東京大学薬学部助手、カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)医学部訪問研究員等を経て、1998年より静岡県立大学薬学部教授。2015年4月より同大学理事・副学長。免疫分野、糖鎖生物学、生化学を研究分野とする。

講師 石井 哲也(北海道大学 安全衛生本部教授)

1970年群馬県生まれ。名古屋大学大学院農学研究科博士前期課程修了。北海道大学博士(農学)取得。科学技術振興機構、京都大学iPS細胞研究所などを経て、2013年より北海道大学安全衛生本部特任准教授。2015年より同大学安全衛生本部教授。生命倫理、とくに医療と食のバイオテクノロジーと社会の関係を研究分野とする。

グランシップ文化講座とは?

最先端の科学技術や社会問題などをテーマに文化を幅広くとらえた講座で、日本の第一人者が、若い人たちを中心に皆さんと将来を一緒に考えます。2017年3月に「人口問題から未来を発明する」と題し第一回を開催。その後、ゲノム、光、国際関係、地球温暖化と私たちを取り巻く様々なテーマを取り上げました。問題について漠然とした不安を案ずるのではなく、“知って、考える”ことで、“こうありたい”という明るい姿を描き、未来に向けた前向きな行動を実践するきっかけづくりへと繋げていきます。

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