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開催レポート
講演会

年間24億トンも湧きだす富士山の湧水はどこへ?
「しずおかの文化」講演会 『水の山・富士山の湧水のメカニズムを探る』

日時 2012年2月25日(土)
14:00開演(13:30開場)
会場 全席自由/9階 910会議室
料金 500円 ※事前申込制

参加ご希望の方は、住所・氏名・電話番号・参加人数を明記の上お申し込みください。
TEL.054-289-9000  FAX.054-203-5716  E-mail.info@granship.or.jp
主催 (財)静岡県文化財団、静岡県
問合せ グランシップチケットセンター TEL054-289-9000


「しずおかの文化新書」富士山シリーズの第2弾のテーマに連動した講演会。
富士山には他の山と違い、大きな河川がありません。
常時湧水が大量発生していますが、その湧水はどこに流れているのでしょうか。
またなぜ、これほどの大量の水が湧くのかを、地質学者のスペシャリストがそのメカニズムについてわかりやすく解説します。

2011年夏に、富士市や富士宮市周辺で異常発生した湧水についてもその真相を究明します。

【講師】 土 隆一(静岡大学名誉教授)
【コーディネーター】 八木洋行(しずおかの文化新書編集長)

開催レポート

「しずおかの文化講演会」開催しました!

2012年02月27日(月)

2月23日は「富士山の日」ということで、この富士山の日に「しずおかの文化新書」最新刊が発売されました。
タイトルは「湧水―富士山に消える24億トンの水の行方」。

富士山に降る雪や雨がどのようなメカニズムで湧水として出てくるのかを詳しく解説しています。

この度、この新書の発行に連動した講演会を実施しました。
講師は、執筆者でもある静岡大学名誉教授の土隆一先生。
地質学者のスペシャリストです。

昨年の夏からは、富士宮市周辺で異常湧水がみられたことで関心のある方もたくさん。
東部地域からのお客様もたくさんご来場いただきました。

土先生は、富士山が誕生した経緯から、今回の異常湧水のことまで分かりやすく幅広くお話してくださいました。

伊豆半島は、ウン十万年前までは島でそれがどんどん日本列島に近付いてきてドーンとぶつかってきたというお話などは、年数の単位が壮大で、想像を超えるものでした!

そういった事を証明する理由は、地質を調べると分かってくるそうです。
富士山もまだわからないことも多いそうで、地質学者としては富士山に穴を掘ってみたいけどできない・・・と仰っていたのが学者魂だなと思いました。

富士山の異常湧水に関しては、これまでも数年ごとに起きていたそうですが、今回のように長期間というのは珍しいそうです。
原因の一つは、大きな台風が富士山の上を通過してたくさんの雨をもたらしたこと。
スポンジのようにたくさんの水を含む富士山に、たくさんの雨が降ったことで水が押し出されて、発生しているようです。

ただし、まだきちんとした調査が行われていないということもあり、今後の対策のためにも早く調査が必要とのことです。

2部では、「しずおかの文化新書」編集長の八木洋行さんも加わってのトークセッション。

新書の制作に関しての裏話や、本当は載せたかったのにページの都合で載せられなかった富士山の湧水にまつわるいろいろなお話を少し聞かせてくれました。

参加者からの質問もたくさんあり、みなさん富士山に対する思いや、住まわれている地域について理解を深めようという姿勢が見られました。

世界文化遺産登録へますます歩みをすすめている、富士山。
その近くで暮らす私たち静岡県民がまず富士山についていろいろなことを知っていくことも重要です。

「しずおかの文化新書」はグランシップ、県内各書店、Amazonなどで販売しています。
1冊 500円!!
お買い得ですよー!

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