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伝統芸能の継承
誰もが主人公となる県民参加
伝統芸能

静岡県文化プログラム500日前イベント
ふじのくに伝統芸能フェスティバル~わたしがつなぐ、101年後へ~

日時 2019年3月30日(土)19:00~(開場18:30)
会場 6階 交流ホール
料金 全席自由/入場無料(定員:150名/先着順)
主催 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県文化プログラム推進委員会
後援 静岡県教育委員会、静岡県文化財保存協会
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000

沖縄県立南風原高等学校

静岡県立遠江総合高等学校

大倉源次郎

日本に古くから伝わる様々な芸能。はるか昔、ヨーロッパや大陸から日本に伝わった芸能や文化は、人々の交流の中で互いに影響しあいながら、その土地に暮らす人々の生活に深く密着して形成されてきました。静岡県にも、多数の民俗芸能があり、地域に根付いた芸能は古くから次の世代へと脈々と継承されています。

今回の「ふじのくに伝統芸能フェスティバル」シンポジウムでは、地域で活動している民俗芸能団体、沖縄県や静岡県の高校生たちの活動事例の紹介に加えて、様々な日本の伝統芸能に影響を与えてきた能楽の世界から、大倉流小鼓方十六世宗家・大倉源次郎さん(重要無形文化財各個指定/人間国宝)を迎えて、日本における芸能の伝播と今後の伝承についての課題と展望を探ります。

加えて、大倉源次郎さんと金春流シテ方・櫻間右陣さんとの実演も披露されますので、こちらもあわせてお楽しみください。それぞれに長い歴史の中で築いてきた日本の芸能文化について改めて考える本企画。2020年に向けた静岡県文化プログラムとして3回シリーズで開催します。


【プログラム】
<第1部> 
・地域社会と連携した芸能継承事例紹介/松原御船歌保存会(静岡県伊東市)
・行政、教育機関、文化施設等が関わりながら芸能を継承する先進的事例/沖縄県立南風原高等学校 郷土文化コース(沖縄県島尻郡南風原町)
・部活動を通しての芸能の継承事例/静岡県立遠江総合高等学校 郷土芸能部(静岡県周智郡森町)
・シンポジウム
 大倉流小鼓方十六世宗家・大倉源次郎/NPO法人伊豆学研究会理事長・橋本敬之/静岡大学地域創造学環准教授・井原麗奈
 司会:長谷川玲子
※出演者・公演内容は、変更になる場合があります。

<第2部>
・大倉源次郎氏と櫻間右陣氏による実演(一調一声 予定)




【プロフィール】大倉源次郎/橋本敬之/井原麗奈/櫻間右陣

大倉源次郎(大倉流小鼓方十六世宗家) 

昭和32年、大倉流十五世宗家大倉長十郎の次男として大阪に生まれる。
昭和40年、独鼓「鮎之段」にて初舞台。昭和45年、初能「岩船」。
昭和60年、能楽小鼓方大倉流十六世宗家になる。(同時に大鼓宗家預かり)
平成29年、重要無形文化財各個指定に認定される。
(公社)能楽協会理事、流派を越えて21世紀の能を考える「能楽座」座員。


橋本敬之(NPO法人伊豆学研究会理事長)

NPO法人伊豆学研究会理事長、公益財団法人江川文庫学芸員、伊豆市文化財保護審議員、伊豆の国市文化財保護審議委員長として、伊豆地域の文化財の保護や利活用、自然環境の保全、まちづくり活動を行い、地域の活性化を図っている。NHK「ブラタモリ」案内役を務めた。東京・中日新聞「再発見伊豆学講座」連載中。
<著書・共著>『幕末の知られざる巨人 江川英龍』(角川SSC新書)、『しずおかの文化17 幕末の産業革命 韮山反射炉~伊豆韮山代官 江川太郎左衛門の挑戦~』(しずおかの文化新書)他多数


井原麗奈(静岡大学地域創造学環准教授)

静岡大学地域創造学環准教授。近代における日本と朝鮮半島の公会堂の設置経緯、運営方法等から文化施設の公共性について研究している。京都芸術センターのアートコーディネーター、神戸大学大学院国際文化学研究科地域連携研究員、ピアノ四重奏団アンサンブル・ラロ、神戸市室内合奏団のマネージャーとしてさまざまな分野の催事のマネジメントに携わってきた。神戸女学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。


【特別出演】櫻間 右陣(金春流シテ方)

櫻間家21代当主。櫻間會・五燿会を主幹し、細川家に仕える能の家として左陣、弓川、道雄、金太郎と続く伝統の能家を守る一方、新作能の作者として新しい作品も模索。富士山の世界遺産登録記念のNHK番組で、能「富士山」を舞う。海外公演は各地で41回、制作した新作能は19作品で、文化交流と能の普及に努めている。
(公社)能楽協会会員、 (社)日本能楽会会員、重要無形文化財能楽(総合指定)保持者。

【参加団体】松原御船歌保存会/沖縄県立南風原高等学校 郷土文化コース/静岡県立遠江総合高等学校 郷土芸能部

松原御船歌保存会(静岡県伊東市)

伊東市松原地区で、神社の境内や船上で祝い唄の一種である「御船歌」を伝承している。「若い衆」と呼ばれる青年組織が祭りの主体組織である一方、船の遭難救助や防災活動などにも重要な役割を果たしている。産業構造の変化や少子化など「御船歌」を取りまく環境が時代とともに大きく変わる中で、松原御船歌保存会は芸能の継承方法や祭事の日程などを柔軟に変化させ、地域社会の基盤の一つとして機能しながら、「御船歌」の保存、継承活動を行っている。


沖縄県立南風原高等学校 郷土文化コース(沖縄県島尻郡南風原町)

沖縄県立南風原高等学校は、全国的にも珍しい「郷土文化コース」を25年前に設置。本コースでは、沖縄の歴史や文化を学びながら、三線や琉球舞踊、古武術の実技を通して郷土文化の継承・発展に寄与する生徒の育成を図っている。国立劇場おきなわなどの文化施設や県内の大学と関わり合いながら、先進的な取り組みを行っている。


静岡県立遠江総合高等学校 郷土芸能部(静岡県周智郡森町)

静岡県立遠江総合高等学校郷土芸能部は、森町天宮に伝わる天宮神社十二段舞楽の継承を目的に活動している。この十二段舞楽は、国指定重要無形民俗文化財で、一宮の小國神社の舞楽を左舞、天宮神社を右舞とし、ともに同じ曲を十二曲演じるのが特徴。現在の在籍部員は2名だが、地域の保存会や卒業生の指導のもと、少人数に合わせて舞をアレンジするなど工夫を重ねながら地道に活動を行っている。

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