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クラシック

N響の精鋭メンバーが贈る古典派の名曲と話題作の第二弾!
NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト シリーズⅡ
~N響メンバーによる古典派編+野平一郎 新作 静岡トリロジーⅡ「終わりなき旅」~

日時 2019年3月24日(日)15:00~(開場14:30)
会場 中ホール・大地
料金 S席5,100円、A席4,100円、こども・学生1,000円
※こども・学生は28歳以下の学生、未就学児入場不可

【3/17(日)10:00~直前割引開始!】
≪全席指定≫
S席5,100円 ⇒ 4,080円
A席4,100円 ⇒ 3,280円
こども・学生1,000円 
※こども・学生は4歳~28歳以下の学生、3歳以下入場不可
主催 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000

NHK交響楽団が、世界的作曲家・ピアニストである野平一郎(静岡音楽館AOI芸術監督)の三部作「静岡トリロジー」を世界初演するシリーズ第2弾。今回はNHK交響楽団のメンバーが古典派を代表する作曲家モーツァルトの名曲と共にお贈りします。

■出演
野平一郎

【NHK交響楽団メンバー】
フルート:伊藤優里
オーボエ:吉村結実、坪池泉美
クラリネット:伊藤圭、浦畑尚吾
ファゴット:宇賀神広宣、森田格
ホルン:福川伸陽、山下奈緒美
ヴァイオリン:松田拓之、山岸努、小林玉紀、猶井悠樹、宮川奈々、倉富亮太、白井篤、三又治彦、嶋田慶子、横島礼理、米田有花 
ヴィオラ:坂口弦太郎、村松龍、横溝耕一、小野聡
チェロ:山内俊輔、西山健一、市寛也、日下部杏奈
コントラバス:西山真二、稲川永示 

■曲目
W.A.モーツァルト:アダージョとフーガ ハ短調 K.546
野平一郎:静岡トリロジーⅡ 「終わりなき旅」(公益財団法人静岡県文化財団委嘱作品)
W.A.モーツァルト:交響曲第40番ト短調K.550

クラシック音楽専門誌「音楽の友」・「ぶらあぼ」2019年3月号に野平一郎氏のインタビューが掲載されました!


静岡トリロジーやモーツァルトがもっとわかる!事前レクチャーも開催!

「事前レクチャー野平一郎のオーケストラ塾
 ~ピアノでひもとくモーツァルトの世界、そして静岡トリロジー~」

※終了しました。当日の様子はこちらから。
日時:2019年2月2日(土)14:00~
会場:グランシップ地下リハーサル室
全席自由/一般1,000円、学生500円 ※事前申込制



NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト

静岡県の「文化プログラム」として開催するこのプロジェクトは、グランシップが国際的に活躍する作曲家・ピアニストである野平一郎氏に、静岡の歴史に残る楽曲(三部作)を委嘱し、毎年1作ずつ3年の歳月をかけて、日本を代表するオーケストラNHK交響楽団が世界初演する大プロジェクトです。新作委嘱作品は「静岡トリロジー(三部作)」と名付けられ、第1回は、2018年3月3日にNHK交響楽団のメンバーによって熱演されました。
このコンサートの魅力は、野平作品に加え、音楽の歴史を辿るように、その時代の名曲をNHK交響楽団メンバーの演奏で楽しめること。第1回では小編成のアンサンブルによるヴィヴァルディとJ.S.バッハによるバロック時代の名曲をお届けしました。第2回となる今回は、さらに時代が進み、古典派時代の楽曲からモーツァルトの作品を演奏します。

野平一郎氏が静岡のための書き下ろす大作「静岡トリロジー」と音楽の歴史を辿る名曲を、幅広いレンジでお楽しみいただくことができる3回のシリーズは、2020年のオリンピック・パラリンピックの年に完成を予定しています。このプロジェクトは静岡から全国に、2020年に向けて世界に発信する大きな文化的財産となることを目指しています。

第一回目(2018年3月3日開催)の様子はこちらから

NHK交響楽団

1926年に新交響楽団として結成され、日本交響楽団の名称を経て、1951年NHK交響楽団と改称。カラヤンなど世界一流の指揮者を次々と招聘し、歴史的名演を残している。現在、年間54回の定期公演に加え、全国で約120回の演奏活動を実施。また、2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演、2017年春にベルリン、ウィーンをはじめ、ヨーロッパ主要7都市で公演を行うなど、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。
指揮者陣は、首席指揮者P・ヤルヴィ、名誉音楽監督C・デュトワ、桂冠名誉指揮者H・ブロムシュテット、桂冠指揮者V・アシュケナージ、名誉客演指揮者A・プレヴィン、正指揮者 外山雄三、尾高忠明。

野平一郎(作曲家・ピアニスト・指揮者)

東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。作曲、ピアノ、指揮、プロデュース、教育などの多方面にわたる活動を行う。ピアニストとしては、内外の主要オーケストラにソリストとして出演する一方、多くの名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までレパートリーは幅広い。マヌリやベンジャミン、松平頼則等の作品を世界初演、またリゲティ、武満徹作品他の日本初演を行なう。作曲家としては、100曲以上に及ぶ作品を発表しており、フランス文化省、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、ベルリン・ドイツ交響楽団、モントリオール交響楽団、国立劇場(日本)、(公財)静岡県文化財団、(公財)静岡市文化振興財団等からの委嘱作品がある。第13回中島健蔵音楽賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞、第55回芸術選奨文部科学大臣賞、第44回、第61回尾高賞を受賞。2012年紫綬褒章受章。現在、静岡音楽館AOI芸術監督。東京藝術大学作曲科教授。

開催レポート

3/24(日)「静岡トリロジー(三部作)」第二作目を世界初披露!「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」を開催しました。

野平一郎さん
松田拓之さんを中心とした弦楽器メンバー

2019年04月01日(月)

3/24(日)、グランシップ中ホール・大地にて「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト シリーズⅡ ~N響メンバーによる古典派編+野平一郎 新作 静岡トリロジーⅡ『終わりなき旅』~」を開催しました。

「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」は、2018年から2020年にかけて静岡県文化財団が静岡県の文化プログラムとして、NHK交響楽団とお届けする3回シリーズのコンサートです。今回はその第二回目にあたります。

このコンサートでは、静岡県文化財団が、作曲家として国際的に活躍する野平一郎さんに委嘱した新作「静岡トリロジー(三部作)」を、NHK交響楽団の精鋭メンバーが世界初演します。静岡から生まれた音楽を、世界に向けて発信するという壮大なプロジェクトです。

この公演を二日前に控えた3/22(金)。野平一郎さんが日本芸術院賞を受賞するというとても嬉しいニュースがありました。

そのお祝いの気持ちを込めて、公演日当日に静岡県文化財団から野平さんに花束を贈りました。野平さんは「思いがけない受賞で驚きつつも、活動を支えてくれた皆さんに感謝している。受賞にあたっては、作曲家としての威信を賭けて制作した『静岡トリロジー』も評価していただけたのではないかと思う。」と語りました。

その後、コンサートマスターの松田拓之さんを中心とした弦楽器メンバーが登場。モーツァルトの「アダージョとフーガ ハ短調 K.546」でコンサートの幕が上がりました。

演奏後、野平さんと松田さんがステージに登場。これから演奏する「静岡トリロジーⅡ」について話しました。松田さんは「オーケストラではパートが5つあれば各パートごと同じ譜面を弾く。でも今回は一人一人の楽譜が違う。難しい楽曲だが、一人一人の音を聴くことができる。」と、演奏者としての思いを語りました。

そしていよいよ静岡トリロジーⅡ「終わりなき旅」が、作曲者である野平さんの指揮で披露されました。

最大の特徴はその編成で、ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、ホルンの5つの楽器が、準ソリスト的な役割として手前に配置されるという、あまり見られない形式で演奏されました。

5人の奏者がソリスト的な働きをする一方で、同じ楽器同士が呼応するように奏でたり、すべての楽器が揃ったりと、多様な音色を生み出しました。


後半はモーツァルトの名曲「交響曲第40番 ト短調 K.550」を演奏。「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」では、クラシック音楽の歴史を辿り、各時代に花開いた名曲も演奏します。今回は前回のバロック編に続き、古典派を代表する作曲家であるモーツァルトの楽曲をお届けしました。

(2月に開催した「野平一郎のオーケストラ塾」では、同じ作曲家としての目線から野平さんにモーツァルトの魅力を語っていただきました。)

クラシックの王道と現代音楽。それらを同じ奏者が演奏することで、響きの違いや、弾き分ける技術力を確かめられるのも「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」ならではの楽しみ方です。

アンコールでは、「ディヴェルティメント ニ長調 K.136 第2楽章」も演奏され、モーツァルト尽くしの第二部でした。

シリーズ完結編となる「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト シリーズⅢ」は2020年の開催を予定しています。

しかしその前、2019年6月にもN響がグランシップにやってきます!

2020年のシリーズ完結編を前に、「NHK交響楽団名曲コンサート」にもぜひご来場ください。


写真:グランシップサポーター 猪熊康夫、孫田仁

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