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この事業は終了しました

伝統芸能の継承
上質で多彩な鑑賞
開催レポート
伝統芸能
文楽

日本が世界に誇る伝統芸能
人形浄瑠璃 文楽
ユネスコ無形文化遺産

日時 2019年3月23日(土)昼の部13:30~/夜の部18:00~(開場は開演の30分前)
会場 中ホール・大地
料金 1階席3,600円 こども・学生1,000円 昼夜通し券6,480円 2階席1,000円
※こども・学生は28歳以下の学生、未就学児入場不可
※昼夜通し券は、グランシップチケットセンター窓口またはお電話(054-289-9000)でお申込みください。
 WEB予約不可、3/15(金)18:30まで。

【3/16(土)10:00~直前割引開始!】
1階席3,600円 ⇒2,880円
2階席1,000円 ⇒800円
※こども・学生は1,000円。昼夜通し券は3/15(金)18:30で販売終了します。
電話(054-289-9000)、チケットセンター窓口、WEBからお買い求めください。
主催 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県、公益財団法人文楽協会
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000


写真:青木信二

写真:青木信二

日本が世界に誇る伝統芸能「人形浄瑠璃 文楽」。
太夫、三味線、人形遣いの三業が織りなす総合舞台芸術。

今年は三大傑作のひとつ「義経千本桜」と、お染久松で知られる「新版歌祭文」を上演。
字幕表示や出演者による開演前のあらすじ解説もあるので、はじめての方もお気軽に。

【演目】
昼の部:「義経千本桜」~椎の木の段~すしやの段
夜の部:「義経千本桜」~道行初音旅、「新版歌祭文」~野崎村の段

★配役表はこちらから

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公演当日、お着物でご来場の方に先着でプレゼントをご用意しています。
(昼の部、夜の部とも)


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<文楽が初めての方、より深く楽しみたい方のための「事前レクチャー」を開催!>  ※終了しました
◆「人形浄瑠璃 文楽」事前レクチャー 
「山川静夫のここがみどころ・ききどころ~文楽人形遣いにせまる~

日時:2019年1月29日(火)14:00開演
入場料:一般1,000円 こども・学生500円 
12/16(日)~チケット発売開始!



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<【無料】チケットお持ちの方限定!公演当日の文楽入門講座>
◆「わかる!文楽入門講座」
本公演に出演する技芸員による、太夫・三味線の解説や実演などを間近でごらんいただけます。
昼の部と夜の部の間の時間に開催しますので、ぜひご参加ください!
出演:竹本織太夫、鶴澤清志郎

日時:2019年3月23日(土)17:00~17:30
会場:6階交流ホール
入場無料(文楽公演のチケットをご購入の方限定/予約不要/直接会場へお越しください)




「義経千本桜」~椎の木の段~すしやの段~

源義経によって平家は滅亡。しかし、平重盛の嫡子維盛は生きていて高野山に入ったとの噂。都の近くに身を潜めていた維盛の妻若葉の内侍と若君を連れ、主馬小金吾武里が高野へと向かいますが、途中、吉野の下市村で、親からも勘当された悪者、いがみの権太に金をゆすり取られた上、追手にあい、討死。
実は、維盛は、かつて重盛に恩を受けた弥左衛門、つまり権太の父の店で、奉公人の弥助として匿われていました。事情を知らない妹お里は、父が熊野浦から連れて来た弥助に首ったけ、今夜の祝言が楽しみでなりません。けれども、内侍が宿を求めて訪れ、真実が明らかに。一生連れ添うつもりでいた夫を失ったお里の慟哭…。 
そこへ、弥助の正体を見抜いた源頼朝の家臣梶原景時が。妹の逃がした維盛夫婦を追い、戻って来た権太が差し出したのは、縄をかけた内侍と若君、そして、維盛の首。手柄をほめ、梶原が去るや、怒って権太を刺す父。が、内侍、若君と見えたのは、権太の妻子、首は、弥左衛門が偶然遺体を見つけ、維盛の身代わりにとひそかに持ち帰っていた小金吾の首―。権太は、たまたま弥助の正体を知って心を改め、愛しい妻子を身代わりにして、維盛一家を助けたのでした。
ところが、昔、重盛に命を救われた頼朝の本心は、維盛を助け、出家させることだったと判明。妻子を犠牲にする必要などなかった…。権太は、今の死に様も悪の報いだと悟り、これまでの悪事を悔いて絶命。維盛は髻を切り、家族と別れ、高野へ。
人形浄瑠璃の全盛期、延享四年(1747)、竹本座初演。竹田出雲(二代)、三好松洛、並木千柳による五段続きの時代物で、『菅原伝授手習鑑』『仮名手本忠臣蔵』とともに浄瑠璃三大傑作に数えられています。
昼の部でご覧いただくのは、全篇の山場となる三段目。『平家物語』に見られる維盛の物語―源平の合戦の最中、戦場を離れ、都に残した妻子を恋い慕いつつ、高野で出家し、那智の沖で入水―を踏まえ、「すしや」では、現在も奈良県吉野郡下市町で営業されている「つるべすし弥助」を舞台としています。

「 義経千本桜」~道行初音旅~

大和の源九郎狐の言い伝えを取り入れた四段目の華麗な道行。道行の最高傑作といわれ、聞きどころ、見どころ、たっぷりです。
平家を滅ぼしたのち、謀反を疑われ、頼朝に追われる義経は、吉野山に潜伏。それを知った愛妾静御前が、義経の家来佐藤忠信を供とし、吉野をめざして大和路を旅します。満開の桜の中、義経を思って静が打つ鼓「初音」は、大昔、雨乞いのために雌雄の狐の革で作られ、義経が法皇から賜わり、静に形見として与えたもの。実は、この忠信は鼓の子、つまり狐…。
狐独特の表現や早替わりもお楽しみください。

「新版歌祭文」~野崎村の段~

大店の娘お染と丁稚久松の、許されない主従の恋。しかも、お染には結婚が決まり、久松には、養い親久作の妻の連れ子、おみつという許婚がいました。この恋の行く末を心配し、また孝行なおみつの幸せを願う久作は、店で失敗した久松が実家に戻されたのを幸い、おみつと祝言をあげさせることに。待ちに待った祝言が突然決まり、おみつは大喜び。ところが、久松を追ってお染が…。
あくまでも恋を貫こうとするお染。その強い思いに打たれ、一度は恋を諦めた久松も、一緒になれなければ死ぬとの意を再び固めます。久作は、道ならぬ恋を思い切るよう説得。涙ながらに別れを約束する二人。しかし、おみつは、心中の覚悟を見抜き、二人を添わせるため、自身の幸せを諦めて尼に…。
安永九年(1780)、竹本座初演。お染・久松の心中(1710)を題材とし、新たな悲恋を盛り込んだ、近松半二の上下二巻の世話物で、上の巻の「野崎村」は文楽の代表的な演目のひとつ。お染の美しいクドキや、お染と久松が船と駕籠とに別れて野崎村(大阪府大東市)から大坂へと去って行く段切の、華やかで躍動的な三味線は、大変有名です。

開催レポート

3/23(土)はユネスコ無形文化遺産「人形浄瑠璃 文楽」へ

作家・岩下尚史さんと文楽太夫・竹本千歳太夫さん

2018年度のグランシップ伝統芸能シリーズでは、「日本を知ろう!シーズンⅠ~文楽編~」として、子どもから大人まで幅広い年代の方に文楽に親しんでもらおうと、多様なアプローチで事業を実施してきました。

昨年4月には、作家・岩下尚史さんと文楽太夫・竹本千歳太夫さんによる「グランシップ伝統芸能シリーズ講演会」。

お二人が20年来のお付き合いということもあり、演者としての文楽の魅力をたっぷりとお話ししていただきました。

7月からは、グランシップのスタッフと文楽技芸員のみなさんと県内各地の学校へお邪魔し、子どもたちに文楽とはどういった芸能か、その長い歴史と仕組みを紹介。

体験コーナーもあり、楽しく文楽に出会う機会となりました。また、毎年実施している「グランシップ世界のこども劇場」日本代表として、「にっぽんこども劇場~文楽わんだーらんど」を初めて実施。

学校とは違うかたちで、未就学児から大人まで体験しながら文楽を楽しみました。

8月は、脚本家・演出家の三谷幸喜さんが初めて書き下ろした新作文楽「三谷文楽『其礼成心中』」を開催。
初めて文楽に触れたという方も多くいらっしゃいました。

今年度のシリーズでは、他にも能楽公演で文楽の要素を含めた演目を上演したり、様々なアプローチで“推し文楽”をしてきましたが、やはり最後はユネスコ無形文化遺産である「人形浄瑠璃 文楽」の本格的な公演を是非ごらんください。

浄瑠璃三大傑作のひとつ、「義経千本桜」や、お染久松ので知られる「新版歌祭文」が上演されます。平維盛を匿った鮓屋で起きた様々な人間模様、お染久松の許されぬ恋仲など登場人物の強い思いに心が揺さぶられる名作揃い。太夫、三味線、人形遣いの三業が息を合わせて創り出す世界に誇る日本の伝統芸能。県内でごらんいただける貴重な機会です。

是非お見逃しなく。




「人形浄瑠璃 文楽」事前レクチャーを開催しました!

2019年01月30日(水)

平成30年度の「グランシップ伝統芸能シリーズ」は「日本を知ろう!」と題し、「人形浄瑠璃 文楽」にスポットを当てて様々な公演を開催してきました。

小さな子どもたちが文楽に触れることができる「文楽わんだーらんど」や、人気演出家・三谷幸喜さんが書き下ろした「三谷文楽 其礼成心中」など、様々なアプローチで文楽を楽しんでいただけた1年。

そして、最後は本格的な「人形浄瑠璃 文楽」をご覧いただこうと、3/23(土)に公演が開催されるのを前に、公演をより楽しめるための事前レクチャーを開催しました。

 講師は、伝統芸能に造詣が深く、文楽の技芸員の方々とも親交がある元NHKアナウンサーの山川静夫さん。

軽妙な語り口で、会場を盛り上げてくれました。

そして、このようなレクチャーならではの、人形と近い距離でその美しさを体感できる時間もありました。

人間以上に人間らしく動く人形たちに、会場のお客様も魅了。

また、普段舞台では見られない、人形のかしらがどのような仕組みで動くのかなど、はじめての方もわかりやすく解説してくれました。

また、伝統芸能を支える技芸員のみなさんが舞台に出るまでの間、楽屋などでどのような準備をしているかなども紹介。

先輩の着物の準備をしたり、人形の着付けをするなど、男性ばかりの技芸員のみなさんが細やかに対応しています。

次は3/23の本公演。「義経千本桜」「新版歌祭門」と名作揃いですので、ぜひご来場くださいね。

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