各種事業アーカイブ


この事業は終了しました

文芸・美術等の振興
上質で多彩な鑑賞
開催レポート
文芸

【グランシップ出前公演】
2018年しずおか連詩の会in浜松
第一線で活躍する詩人による朗読と解説

日時 2018年10月28日(日) 14:00~
会場 アクトシティ浜松 研修交流センター2F 音楽工房ホール
料金 入場料:500円
主催 公益財団法人静岡県文化財団、公益財団法人浜松市文化振興財団、浜松文芸館、静岡県
共催 静岡新聞社・静岡放送
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000

今回で19回目を迎え、しずおかの文芸文化として好評の「しずおか連詩の会」。
2018年は3年ぶりに浜松市での開催です。
「ことば」を巧みに操る5人のことばのアーティストが3日間かけて創作した40編の現代詩を、作者本人の朗読・解説とともに披露します。

参加詩人:野村喜和夫、古川日出男、カニエ・ナハ、小島ケイタニーラブ、文月悠光

 

創作の様子はコチラから!
★グランシップ公式ツイッター
https://twitter.com/GRANSHIP_

★【随時更新】しずおか連詩の会 in 浜松 掲載情報 

https://www.granship.or.jp/news/detail/1743

参加者プロフィール(野村喜和夫、古川日出男、カニエ・ナハ)


野村喜和夫(のむらきわお)

詩人

詩集「特性のない陽のもとに」で歴程新鋭賞、「風の配分」で高見順賞、「ニューインスピレーション」現代詩花椿賞受賞など。評論「移動と律動と眩暈と」及び「萩原朔太郎」で鮎川信夫賞ほか著訳書多数。英訳選詩集「Spectacle&Pigsty」で2012Best Translated Book Award in Poetry(USA)を受賞。

戦後世代を代表する詩人の一人として現代詩の最先端を走り続けている。「しずおか連詩の会」では、2009年より創作の場をまとめるさばき手を務めており、今回で13回目の参加となる。



古川日出男(ふるかわひでお)

小説家

1998年に『13』でデビュー。2001年、『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞と日本SF大賞を史上初のダブル受賞。2006年には『LOVE』で純文学系の三島由紀夫賞を受賞。また『女たち三百人の裏切りの書』にて2015年野間文芸新人賞、2016年読売文学賞をダブル受賞する。『平家物語』の現代語訳も手がけ、そのオリジナルの外伝『平家物語 犬王の巻』も刊行。戯曲『冬眠する熊に添い寝してごらん』は岸田賞候補となった。他の著書に『ベルカ、吠えないのか?』『聖家族』『ミライミライ』など。文学の音声化にも積極的に取り組み、国内外で朗読パフォーマンスを行なう。


カニエ・ナハ

詩人

2010年「ユリイカの新人」(伊藤比呂美・選)としてデビュー。2015年、第4回エルスール財団新人賞〈現代詩部門〉。2016年、詩集『用意された食卓』(私家版、のちに青土社)で第21回中原中也賞。2017年、NHK BSプレミアムのドラマ『朗読屋』に出演、東京都現代美術館の企画展「MOTサテライト」に参加。装幀家としても詩集を多数手がけている。

参加者プロフィール(小島ケイタニーラブ、文月悠光)


小島ケイタニーラブ

音楽家・歌手

浜松市出身。早稲田大学第一文学部在学中に夏目漱石、川端康成に影響を受け、歌詞を書き始める。

2016年「NHK みんなのうた」にて楽曲「毛布の日」を作詞・作曲・歌唱する。CMソングなど、その独特な声を生かした歌唱も多数。

様々なジャンルのアーティストとの共同制作も多く「朗読劇『銀河鉄道の夜』(with 古川日出男・管啓次郎・柴田元幸)」「朗読会『とてもとてもサーカスなフロラ』(with 江國香織)」などの活動や、物語のフェスティバル『マンモススクール STORYTIME in NARA』の舞台監修を務める。2018年5月、『はるやすみのよる』(愚音堂/SPACE SHOWER MUSIC)を発表。


文月悠光(ふづきゆみ)

詩人

1991年北海道生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年の時に発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(思潮社)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少で受賞。詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。近年は、エッセイ集『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(立東舎)が若い世代を中心に話題に。NHK全国学校音楽コンクール課題曲の作詞、詩の朗読、書評の執筆、詩作の講座を開くなど広く活動中。

しずおか連詩の会 in 浜松 参加詩人にせまる。【WEBサイトから活動をのぞく少々予習編】

野村喜和夫




古川日出男




カニエ・ナハ



小島ケイタニーラブ




文月悠光

開催レポート

10/28(日)しずおか連詩の会 in 浜松 レポート!

10/28(日)にしずおか連詩の会 in 浜松の発表会を開催。

文芸文化、文芸芸術として世界に誇れるしずおかの大切な文化である「しずおか連詩の会」は、今回19回目。
3年ぶりに浜松市での開催となりました。

3日間の創作は、アクトシティ浜松の研修交流センターの会議室で行われました。
 
発句は古川さん。そこから、タイトルが「子らが 子らが」の巻と決まります。
 
創作は、ややスローペースで進みます。
 
3日間で40編を創作するわけですから、単純計算で一日当たり13ないし14詩を作りたいところですが、初日の終了時点では9詩。
 
写真は2日目の創作の様子。

創作2日目には、カニエさんの15詩にも、その名前がばっちり登場しますが、ホテルコンコルド浜松での昼食。
 
その後、気分転換も兼ねて、浜松城に散策に行きました。浜松市出身のケイタニーさんが、色々教えてくださる様子も。

2日目は、21詩で終えたのでした。
 
創作3日目は、ひたすら創作です。
お昼も創作部屋で済ませていただき、昼過ぎの時点で28詩。
 
徐々にペースを上げ、日が暮れるころに35詩までたどり着きます。
 
21時、ついに40詩が完成しました。

 さて、発表会当日です。

今回は、さばき手として野村さんもスローペースなことに少し焦ったそうです。

初参加の古川さん、カニエさん、ケイタニーさん3人とも、それぞれがそれぞれの理由で、緊張した!と仰います。

5年ぶり2回目の参加となった文月さん。
参加する前には緊張はされなかったようですが、前回とは、顔ぶれも場所も違うので、初めて参加するような気持ちで臨んだそうです。今回は場所の影響を大きく受けたというか、むしろご当地性を積極的に取り入れるようなこともあったとのこと。

朗読は、ここまでの写真を見てもわかるように、ギターを伴い音楽的な表現も。ことばの持つ力と表現の持つ可能性を感じました。
 
会場内には、40編の直筆の詩を展示しました。
文字のサイズや筆圧、バランスなど、直筆ならではの余韻が味わえます。

ロビーでは、書籍やCDの販売もしました。写真は準備が整ったタイミングでの様子ですが、休憩中、終演後は大変賑わい、完売となるものもいくつもありました。この会を通じて、ファンになりました!というお客様も。

発表会に参加できなかった方は、12/15発行のGRANSHIPマガジン「GRANSHIP vol.16」で、作品と解説、創作のエピソードなどを掲載しますのでぜひチェックしてくださいね!

ページの先頭へ