10/6(土)「ケルトミュージック講座~ケルト幻想の世界、その文化と音楽~」を開催しました。
10/6(土)「ケルトミュージック講座~ケルト幻想の世界、その文化と音楽~」を開催しました。
こちらは12/1(土)に開催するケルト音楽の最高峰バンド・アルタンが出演する「悠久のケルト 幻想の調べと癒しの歌声~アルタン~」をより楽しむためのレクチャーとして開催しました。
講師は、ワールドミュージックに造詣の深い音楽プロデューサーの是松渓太さん。
アイルランドに住んでいたこともある是松さんが、ケルト音楽の奥深い魅力について、ケルト音楽ビギナーの方にもわかりやすく、具体的なエピソードを交えてお話していただきました。
圧倒的な自然の中で、神や妖精の存在を身近に感じて暮らすケルトの人々。その世界観は映画や小説、ゲームなどにも影響しており、私たちは知らず知らずのうちに、ケルトの文化や音楽に触れているということがわかりました。
ケルト文化圏で古くから使われている文様(12月の「アルタン」のチラシにも散りばめてあります!探してみてくださいね。)やアイルランドの国宝「ケルズの書」にみられる、複雑な一筆書きや渦巻のようなモチーフには、「魂が巡る」、「輪廻転生」、「生命の循環」などの意味合いがあり、それはケルト音楽独特の同じフレーズが繰り返される構造にも共通しているとのことでした。
また、ケルト文化と日本文化は、自然信仰や多神教、この世のものでない存在が身近にある等、共通点が多く、日本のスタジオジブリ作品の世界観や音楽にもケルトの影響がみられるとのことでした。そうした理由からか、スタジオジブリ作品はアイルランドでも人気なのだそうです。
レクチャーの後は生演奏!日本を代表するアイリッシュ・フルート奏者の豊田耕三さんとギターの松野直昭さんが登場し、豊田さんの曲「Jigs」、「Three G」、アルタンのカバー曲「Reel」、世界で愛されるアイルランド民謡「ダニーボーイ」を演奏。哀愁や温もりを感じる繊細な曲から、体が動き出したくなるようなアップテンポなダンスチューンまで幅広く披露していただきました。「ダニーボーイ」ではアイリッシュ・フルートの他、ティンホイッスルの演奏も。
演奏のあとは質疑応答。ワールドミュージックのアーティストの話など参加者の質問から話が広がり、ケルト音楽のリズムについての質問では、豊田さんが演奏をしながら解説する一幕も。曲の途中でリズムチェンジする時が見どころのひとつなのだそうです。また、オーケストラや吹奏楽等で使われている現在の形のフルートとアイリッシュ・フルートの違いも教えていただきました。
是松さん曰く、12月にグランシップへやってくるアルタンは、「楽器演奏のクオリティの高さと、ヴォーカルのマレード・ニ・ウィニーの人の心に寄り添うような慈愛に満ちた歌とのバランスが素晴らしい!」とのこと。レクチャーと生演奏を通して、こちらも一段と楽しみになってきました!
12/1(土)に開催する「悠久のケルト 幻想の調べと癒しの歌声~アルタン~」もぜひご期待ください。