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音楽文化等の普及・振興
上質で多彩な鑑賞
開催レポート
音楽
クラシック

N響の精鋭メンバーが贈る優美なバロック音楽の調べ。
NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト
シリーズI~N響メンバーによるバロック編+野平一郎 新作~

日時 2018年3月3日(土) 15:00開演(14:30開場)
会場 中ホール・大地
料金 指定席/S席4,100円、A席3,100円、こども・学生1,000円
*未就学児入場不可

【2/24(土)10:00より直前割引開始!】
S席4,100円 ⇒ 3,280円
A席3,100円 ⇒ 2,480円
※グランシップチケットセンター窓口、TEL(054-289-9000)、WEBからお買い求めいただけます。
※こども・学生は1,000円です。
主催 公益財団法人静岡県文化財団・静岡県
後援 静岡県教育委員会、静岡市教育委員会
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000


NHK交響楽団のメンバー

野平一郎

グランシップは日本を代表するオーケストラNHK交響楽団とコンサートシリーズを開始します。第1回目はヴィヴァルディの「四季」に代表されるバロックの名曲をお届け。作曲家・野平一郎(静岡音楽館AOI芸術監督)による委嘱作品の第一弾を世界初演!

【出演】
ヴァイオリン : 白井 篤、松田 拓之、三又 治彦、宮川 奈々、山岸 努、横島 礼理、横溝 耕一
ヴィオラ   : 坂口 弦太郎、村 翔太郎 
チェロ    : 西山 健一、山内 俊輔 
コントラバス : 西山 真二
チェンバロ :  植山 けい

【曲目】
A.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲〈和声と創意への試み〉より「四季」Op.8 No.1~4
J.S.バッハ:3つのヴァイオリンのための協奏曲ニ長調 BWV 1064a
野平一郎委嘱作品

グランシップ芸術監督・中村透が「N響×野平一郎プロジェクト シリーズⅠ」の魅力について語る!
記憶と対話「創造」という名の大航海


【NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト】
本シリーズは、国際的に活躍する作曲家・ピアニストであり、静岡音楽館AOI芸術監督の野平一郎氏に、グランシップが委嘱する楽曲(三部作)が加わる大プロジェクトです。
第1回目は、小編成のアンサンブルによるヴィヴァルディ、J.S.バッハのバロック音楽と委嘱作品一作目、第2回目はモーツァルトなど古典派時代の音楽と委嘱作品二作目、と音楽の歴史を辿るように進んでいきます。最後には、フル・オーケストラの演奏をお楽しみいただきます。そして、この回で委嘱作品三作目の完成を見、ついに野平一郎による三部作が完結します。
このプロジェクトは静岡から全国に、2020年に向けて、世界に発信する文化プログラムとして開催します。

NHK交響楽団

1926年に新交響楽団として結成され、日本交響楽団の名称を経て、1951年NHK交響楽団と改称。カラヤンなど世界一流の指揮者を次々と招聘し、歴史的名演を残している。現在、年間54回の定期公演に加え、全国で約120回の演奏活動を実施。また、2013年8月にはザルツブルク音楽祭に初出演、2017年春にベルリン、ウィーンをはじめ、ヨーロッパ主要7都市で公演を行うなど、その活動ぶりと演奏は国際的にも高い評価を得ている。
指揮者陣は、首席指揮者P・ヤルヴィ、名誉音楽監督C・デュトワ、桂冠名誉指揮者H・ブロムシュテット、桂冠指揮者V・アシュケナージ、名誉客演指揮者A・プレヴィン、正指揮者 外山雄三、尾高忠明。

野平一郎

東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。作曲、ピアノ、指揮、プロデュース、教育などの多方面にわたる活動を行う。ピアニストとしては、内外の主要オーケストラにソリストとして出演する一方、多くの名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。古典から現代までレパートリーは幅広い。マヌリやベンジャミン、松平頼則等の作品を世界初演、またリゲティ、武満徹作品他の日本初演を行なう。作曲家としては、80曲以上に及ぶ作品を発表しており、フランス文化省、アンサンブル・アンテルコンタンポラン、IRCAM、ベルリン・ドイツ交響楽団、モントリオール交響楽団、国立劇場(日本)などからの委嘱作品がある。第13回中島健蔵音楽賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞、第55回芸術選奨文部科学大臣賞、第44回、第61回尾高賞を受賞。2012年紫綬褒章受章。現在、静岡音楽館AOI芸術監督。東京藝術大学作曲科教授。

開催レポート

静岡県文化財団委嘱作品「静岡トリロジー」第一作目をついに発表!3/3(土)「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」を開催!

野平さんとコンマスの松田拓之さん

3月3日(土)、グランシップ中ホール・大地にて、「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト シリーズⅠ~N響メンバーによるバロック編+野平一郎 新作」を開催しました。日本を代表する作曲家の野平一郎さんによる新作の発表と、NHK交響楽団の精鋭メンバーによる演奏ということで、県内外から多くの音楽ファンの皆様にお越しいただきました。

この「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」では、静岡県文化財団が作曲家の野平一郎氏(静岡音楽館AOI芸術監督)に委嘱した作品「静岡トリロジー(三部作)」を2018年から2020年の3年にかけて一作ずつ披露します。演奏は日本屈指の演奏力を誇り、現代音楽への対応力でも評価の高いNHK交響楽団。この強力タッグにより、静岡県から生まれた音楽作品を世界に発信するという壮大なプロジェクトです。

今回の演奏会は、その第一作目となる「静岡トリロジーⅠ 記憶(メモワール)と対話(ディアローグ)」で幕を開けました。作曲者の野平さん自らの指揮で、記念すべき世界初演となりました。

不協和音から始まる、複雑で多層的な響き。13名の奏者一人一人の楽譜が大きく異なるという難易度の高い楽曲を、高い技術と集中力で圧巻の演奏。終盤には静岡県の鳥・サンコウチョウの鳴き声をイメージした表現も。

その後、野平さんとコンマスの松田拓之さんが新作について語る場面も。作品をより深く理解する糸口になったのではないでしょうか。

「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」では、新作委嘱作品を発表すると共に、1年目はバロック、2年目は古典派・・・というように時代を代表する名曲で、クラシック音楽の歴史を辿って行きます。

今回は、バロック編ということで、J.S.バッハ「3つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWV1064a」と、A.ヴィヴァルディの「四季」を演奏。この2曲ではヴァイオリンの奏者7名全員がソロを務めます。豊かな表現力が光るソロを味わえるだけではなく、ソリストが入れ替わることで、より一層メンバーの一体感が感じられる演奏となりました。

今回の公演では舞台の中央奥に置かれたチェンバロに目を引かれた方も多かったのではないでしょうか。名古屋の楽器職人による手作りというこのチェンバロは、音の良さだけではなく全体に美しい蒔絵が施されたまさに芸術作品。

来場者からは楽器等への解説も興味深かったという声をいただきました。

静岡発の現代音楽から始まり、王道のクラシック、そして演奏への理解を深められる解説等、音楽の多彩な面に触れられる内容でお届けしました。

次回の「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト」は、2019年3月24日(日)に開催します。

さらに大きくなった楽器編成で、委嘱作品「静岡トリロジーⅡ」と古典派の音楽をお届けしますのでどうぞお楽しみに!

「NHK交響楽団×野平一郎プロジェクト シリーズⅡ~N響メンバーによる古典派編+野平一郎 新作」と、注目の指揮者と若手ピアニストが登場する6/10(日)「アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮 フランクフルト放送交響楽団 ピアノ:チョ・ソンジン」の2公演をお得にご覧いただけるクラシックセット券Bは現在好評発売中です。

 
写真:グランシップ撮影サポーター 横田川毅

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