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静岡県内の中学生と一緒に、交響曲をまるごと一曲聴く1時間程度のコンサート。
販売枚数に限りがございますので、お早めにお求めください。
指揮:円光寺雅彦
ピアノ:菊地裕介
管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団
【曲目】
ヨハン・シュトラウス2世:歌劇「こうもり」序曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
チャイコフスキー:幻想的序曲「ロミオとジュリエット」
円光寺 雅彦(指揮)
桐朋学園大学指揮科卒業。指揮を斎藤秀雄、ピアノを井口愛子の各氏に師事。1980年、ウィーン国立音楽大学に留学し、オトマール・スウィトナーに師事。1981年に帰国後、東京フィルハーモニー交響楽団副指揮者に就任。1986年より1991年まで同交響楽団指揮者を務める。1989年より1999年まで仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者としてオーケストラの発展に貢献し、その実績は高く評価されている。東京特別公演のライブをはじめ、仙台フィルとの演奏は多数CD化されており、その演奏からも両者の密接な関係を窺う事が出来る。1998年より2001年まで札幌交響楽団正指揮者を務め、2000年には、東京公演を指揮し好評を博した。他に、NHK交響楽団、読売日本交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団などに客演し、活動範囲を広げている。海外では、1992年プラハ交響楽団への客演をはじめ、1994年BBCウェールズ交響楽団、1995年にはベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団、1998年1月にはフランス・ブルターニュ管弦楽団に客演し、それぞれの地で、多くの聴衆を魅了した。
国際的指揮者として現在最も期待されている。名古屋フィルハーモニー交響楽団正指揮者、桐朋学園大学院大学特別招聘教授。
菊地裕介(ピアノ)
1977年東京生まれ。1994年日本音楽コンクール第2位。高校卒業と同時に渡仏し、パリ国立高等音楽院高等課程を経てピアノ研究科を修了したほか、5つの一等賞を得て歌曲伴奏、作曲書法の高等課程を修了。またハノーファー音楽大学に学びドイツ国家演奏家資格を取得。皆川紀子、加藤伸佳、ジャック・ルヴィエ、アリエ・ヴァルディの各氏に師事、マリア・カナルス、ポルト、プーランクコンクール優勝、またジュネーブ、ベートーヴェンなど、数多くの国際コンクールに入賞する。ベートーヴェンピアノソナタ全32曲、ラヴェルピアノソロ作品全集など録音も多数。
欧州の多くの国々でリサイタルを開催、また多くのオーケストラと共演を重ね、国内では東京交響楽団、東京都交響楽団、東フィルなどと共演。演奏活動の傍ら、現在は東京音楽大学専任講師、名古屋音楽大学客員准教授、他秋吉台ミュージックアカデミーなど、各地にてセミナー及びコンクール審査等を務める。
名古屋フィルハーモニー交響楽団(管弦楽)
愛知県名古屋市を中心に、東海地方を代表するオーケストラとして、地域の音楽界をリードし続けている。革新的なプログラムや、充実した演奏内容で広く話題を発信。“名フィル”の愛称で地元住民からも親しまれ、日本のプロ・オーケストラとして確固たる地位を築いている。楽団結成は1966年7月。2016年に創立50周年を迎え、4月から新たに音楽監督として小泉和裕が就任。ほかに小林研一郎(桂冠指揮者)、モーシェ・アツモン(名誉指揮者)、ティエリー・フィッシャー(名誉客演指揮者)、円光寺雅彦(正指揮者)、川瀬賢太郎(指揮者)が指揮者陣に、藤倉大がコンポーザー・イン・レジデンスに名を連ねている。
開催レポート
1/25(水)・26(木)「中学生のための音楽会」を開催しました。
2017年01月26日(木)
1月25日(水)・26日(木)の二日に渡り、静岡県内の中学生が本格的なオーケストラのコンサートを体験する「中学生のための音楽会」を開催しました。
二日間で県内全域から22校、約3,200名の中学生の皆さんがグランシップを訪れました。
中学生の皆さんの中には、初めてグランシップに来た方も多かったのではないでしょうか。
今回のコンサートは、音楽を鑑賞するだけではなく、劇場での鑑賞マナーを学ぶ機会でもあります。
中学生の皆さんは、チケットを持ってもぎりを通過し、自分の座席を探して着席しました。
いよいよ開演の時刻となり、ステージ上に名古屋フィルハーモニー交響楽団が登場。全員が揃ったところで、指揮者の円光寺雅彦さんが登場!
中学生たちは拍手で迎えます。
1曲目はヨハン・シュトラウス2世の歌劇「こうもり」序曲で華やかにスタート!スピード感のあるメロディーに気分が盛り上がります。
1曲目終了後に指揮者の円光寺さんがオーケストラを構成する楽器について解説。
「それぞれに特長のある楽器が集合したオーケストラは、ひとつの大きな楽器。生の演奏の迫力を感じてもらいたい。」とのこと。
2曲目は、ピアニストの菊地裕介さんが登場し、ラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」を演奏。
古典的な要素がある一方、ジャズ風のリズムなど近代的な要素が盛り込まれた曲で、曲の中で鞭の音が響く場面も!
多面的で複雑な曲を見事な表現力で演奏していただきました。
演奏後にはマエストロが菊地さんにインタビュー。
高校卒業と同時にフランスへ留学し、ヨーロッパで研鑽を積んだ菊地さん。なんとこの曲の作曲家・ラヴェルの曾孫弟子にあたるとのこと。「打ち込めるものに出会えたら、自分を信じて頑張ってほしい。」とのメッセージをいただきました。
3曲目はチャイコフスキーの幻想的序曲「ロミオとジュリエット」。
マエストロから、「有名なこの物語の、決闘の場面や愛を語るロマンチックなシーンをイメージしながら聴いてください。」とのアドバイスが。
ここで本編は一旦終了。名残りを惜しむ中、マエストロと名古屋フィルの皆さんからのご厚意で、最後にアンコール曲としてヨハン・シュトラウス2世のポルカ「雷鳴と電光」が演奏されました。途中でマエストロが手拍子を促すと、中学生たちも手拍子をして会場は一体感に包まれました。
音楽を創り出す演奏者の気迫や、生の音楽の楽しさを感じていただけたのではないでしょうか。
グランシップでは、学生料金の設定や、高校生アートラリー、学校等へのアウトリーチ事業、伝統芸能普及プログラムなどをご用意し、多くの学生のみなさんに気軽に舞台芸術に触れていただく機会を提供しております。
ぜひこちらもご活用ください。