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グランシップ懐かしの映画会

日時 2016年10月15日(土)、16日(日)
会場 中ホール・大地
グランシップチケットセンター TEL054-289-9000
料金 全席自由/1作品500円、ペア券800円
主催 グランシップ優秀映画鑑賞推進事業実行委員会、公益財団法人静岡県文化財団、文化庁、東京国立近代美術館フィルムセンター
協力 松竹ブロードキャスティング株式会社、株式会社オーエムシー
問合せ グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000


西遊記

長靴をはいた猫

銀河鉄道の夜

良質な日本映画をフィルムで上映する「グランシップ懐かしの映画会」
今年は日本アニメの歴史を画した劇場用長篇映画の代表4作品を上映します!

2016年10月15日(土)
10:30~11:58(10:00開場)
「西遊記」 (1960年、演出 藪下泰司、構成 手塚治虫、東映動画 88分)

13:30~14:50(13:00開場)
「長靴をはいた猫」 (1969年、演出 矢吹公郎、東映動画 80分)

2016年10月16日(日)
10:30~11:52(10:00開場)
「太陽の王子 ホルスの大冒険」 (1968年、演出 高畑勲、東映動画 82分)

13:30~15:17(13:00開場)
「銀河鉄道の夜」 (1985年、演出 杉井ギサブロー、朝日新聞社=テレビ朝日=日本ヘラルド映画グループ 107分)


◆企画展示
フィルム映画や映写機の仕組みについての展示・紹介コーナーがあります。

◆休憩スペース
会場内には休憩スペースや福祉事業所によるお弁当やお菓子等の軽食販売、関連書籍販売があります。

作品紹介 「西遊記」「長靴をはいた猫」

■西遊記

[1960年  東映動画](カラー シネマスコープ  88分) 
[スタッフ]
脚本                     植草圭之助
演出                     薮下泰司
〃                        手塚治虫
企画                     高橋秀行
〃                         渾大防五郎
構成                     手塚治虫
動画監修               山本早苗
原画                     森康二
音楽                     服部良一

[声の出演]
孫悟空                  小宮山清
憐々                     新道乃里子
猪八戒                  木下秀雄
沙悟浄                  篠田節夫
三蔵法師               関根信昭
小竜                     白坂道子
牛魔王                  巌金四郎
金角大王               川久保潔
銀角大王               風祭修一

[解説]
『白雪姫』(1962)の公開以降ディズニーの長篇アニメーションが国際的な市場を席巻するなか、世界有数の規模を誇る近代的な設備と大きな資本力でわが国の動画製作を刷新、アニメーション史上に一時代を築いた東映動画(1956年創立)初期の代表作の一つである。第1作『白蛇伝』(1958)、第2作『少年猿飛佐助』(1959)に続き、ヴェネチア国際映画祭で連続受賞している。手塚治虫の漫画(「ぼくのそんごくう」)を原作としてとりあげた点で画期的な作品であり、黒澤明監督の『酔いどれ天使』(1948)などで知られる植草圭之助を脚本に招くなど野心的な試みがなされている。製作面にも大きく関与した手塚治虫は、後に自らのプロダクション「虫プロ」を設立、アニメーションの世界に積極的に乗り出すことになる。

■長靴をはいた猫

[1969年  東映動画](カラー シネマスコープ 80分)
[スタッフ]
原作                     シャルル・ペロー
脚色                     井上ひさし
 〃                       山元護久
演出                     矢吹公郎
作画監督               森康二
製作                     大川博
音楽                     宇野誠一郎
美術                     浦田又治
 〃                       土田勇

[声の出演]
ペロー                  石川進
ピエール              藤田淑子
ローザ姫              榊原ルミ
殺し屋                  水森亜土
ネズミのチビ       水垣洋子
ネズミの首領       熊倉一雄
魔王                     小池朝雄

[解説]
東映動画製作の長篇アニメーション。シャルル・ペローの童話をもとに、井上ひさしと山元護久が脚本を書き、ギャグ監修に中原弓彦こと小林信彦を起用した豪華な布陣で製作された、東映動画の代表作の一つ。井上ひさしと小林信彦が後に作家として知られることは言うまでもない。その特徴は愉快なギャグとアクションの連続にあり、教訓めいたメッセージが排除されている点にある。猫のペローが家を追い出されたピエールを助けて、国王の娘ローザ姫の婿に売りこむが、魔王ルシファがローザ姫に目をつけて、彼女を奪って城に監禁する。この姫の救出場面が大きな見せ場となる。高い城、その上にそびえる塔、周り階段、吊り橋などを用いた戦いに次ぐ戦い、朝日に溶けていく魔王、その光のなかを落下していくローザ姫とペロー。その二人を鳩の群が救い上げるという場面の連続は、アニメーションならではの醍醐味である。

作品紹介 「太陽の王子 ホルスの大冒険」「銀河鉄道の夜」

■太陽の王子 ホルスの大冒険

[1968年  東映動画](カラー シネマスコープ 82分)

[スタッフ]
脚本                     深沢一夫
演出                     高畑勲
作画監督              大塚康生
美術                     浦田又治
場面設計              宮崎駿
原画                     森康二
音楽                     間宮芳生

[声の出演]
ホルス                  大方斐紗子
悪魔グルンワルド     平幹二朗
悪魔の妹ヒルダ      市原悦子
村の鍛冶屋ガンコ      東野英治郎
村長                     三島雅夫

[解説]
メジャー・カンパニー=東映の参入は、わが国のアニメーションの製作に大きな変化をもたらした。長篇動画における初の色彩化、ワイド・スクリーンの導入などに連なるこの作品では、ゼログラフィ(原画をセルに直接転写するシステム)が全面的に採用された。もっとも、1965年頃から大量生産されたテレビ・アニメーションへと東映動画内における製作の比重が移りつつあるなかで、技術的な質の低下を懸念するスタッフの熱意もあり、企画から完成までに3年半が経過している。そのスタッフの一員である高畑勲(長篇初監督)宮崎駿(原画及び場面設計)は現在わが国を代表するアニメーション作家となっている。反体制的色彩の強いストーリー、少女ヒルダに見られる陰影あるキャラクターなど、このジャンルにおける物語の定型を大きく逸脱しており、ユーモアやギャグの希薄さをめぐる当時の批評からは、この作品が斬新な外観をまとって登場したことがうかがわれる。

 

■銀河鉄道の夜

[1985年 朝日新聞社=テレビ朝日=日本ヘラルド映画グループ] (カラー スタンダード 107分)

[スタッフ]
原作                                   宮澤賢治
原案                                   ますむら・ひろし
脚本                                   別役実
監督                                   杉井ギサブロー
プロデューサー                    原正人、 田代敦巳
撮影                                   小山信夫
音楽                                   細野晴臣
美術                                   馬郡美保子

[出演者]
ジョバンニ                         田中真弓
カンパネルラ                     坂本千夏
かおる                              中原香織
ただし                              渕崎ゆり子
ザネリ                               堀絢子
マルソ                              一城みゆ希
鳥捕り                              大塚周夫
ジョバンニの母                   島村佳江
カンパネルラの父                納谷悟朗
先生・学者                         金田龍之介
燈台守                             常田富士男

[解説]
宮澤賢治の代表作である童話のアニメーション映画化だが、主な登場人物を猫に仕立てたますむら・ひろしの異色漫画を原案に、脚本に演劇界の巨人・別役実、音楽にYMO解散後の細野晴臣を迎え、『ジャックと豆の木』(1974)などを手掛けてきた杉井ギサブローが演出を務め、一年半の製作期間をかけて完成させた1980年代日本アニメーション映画の金字塔。文選工として働くジョバンニは、星祭りの夜、無二の友人カンパネルラと共に、機関車に乗って星空へと旅立つ。多くの乗客との出会いと別れを通して、母一人子一人で育ってきた少年は自らの孤独と向き合い、生き続ける意味を確かめることになる。公開当時、「十年もたつとこれは名作としての生命をよみがえらす」と述べた映画評論家・淀川長治を初め、多くの映画人から絶賛され、読者選出による「キネマ旬報」ベストテンでも第7位に選ばれている。常田富士男による最後の朗読は、宮澤賢治の詩「春と修羅」の序である。

グランシップ懐かしの映画会 洋画劇場

グランシップ懐かしの映画会 洋画劇場 開催決定!

日時:2016年12月3日(土)
    10:30~ 『誰が為に鐘は鳴る』(1943年 アメリカ カラー 165分 字幕版)
    13:30~ 『ホワイト・クリスマス』(1954年 アメリカ カラー 120分 字幕版)

会場:グランシップ2階映像ホール

開催レポート

グランシップ懐かしの映画会を開催しました

2016年10月16日(日)

10月15日(土)~16日(日)に「グランシップ懐かしの映画会」を開催しました!

15日は『西遊記』、『長靴をはいた猫』

16日は『太陽の王子 ホルスの大冒険』『銀河鉄道の夜』を上映しました。

グランシップ懐かしの映画会は文化庁と東京国立近代美術館フィルムセンターが主宰する優秀映画鑑賞推進事業として、平成23年度からフィルム映画の上映を始め、今年で6回目を迎えました。

ロビーにはこの企画を中心となって準備してきたグランシップのボランティアであるグランシップサポーターによる展示が並びます。

この日のためにアニメの歴史や上映作品について各自分担して調べ、子どもたちにもわかりやすいうよう展示を工夫しました。

福祉事業所による物販も毎年好評です。2階の休憩コーナーを利用して1日映画を楽しまれたお客様もいました。

来場されたお客様からは、「フィルムの上映は、とても懐かしくて良かったです。」「小学生の頃、映画館で観た懐かしいアニメです。今回は孫たちと家族で来ました。とても良い内容で改めて感動して楽しめました。」といった声をいただきました。

12月3日(土)には「グランシップ懐かしの映画会 洋画劇場」を開催します!

上映作品

10:30~13:15『誰が為に鐘は鳴る』

13:30~15:30『ホワイト・クリスマス』





グランシップ懐かしの映画会10/15(土)16(日)上映作品紹介その2

2016年10月14日(金)

こんにちはグランシップサポーターのOです。
いよいよ映画会が明日に迫りました!  
       
今日は10月16日上映の「太陽の王子 ホルスの大冒険」と「銀河鉄道の夜」を紹介します。         
10月16日(日)
10:00開場10:30~11:52 「太陽の王子 ホルスの大冒険」
13:00開場13:30~15:17 「銀河鉄道の夜」
 
「太陽の王子・ホルスの大冒険」 1968(昭和43)年 東映動画 
        
解説:         
演出・高畑勲、脚本・深沢一夫、作画監督・大塚康生、場面設計・宮崎駿、音楽・間宮芳生が、また、声優では平幹二郎、市原悦子、東野英治郎、大方斐紗子等が参加しています。この物語は古い伝説に着想を得て、人間社会の善と悪の葛藤を、悪の犠牲者ホルス、村人たち、可愛い動物たちと、美少女ヒルダの挿話を盛り込んで美しい色彩と音楽で幻想の世界をダイナミックに描いています。         
あらすじ:         
かって悪魔グルンワルドに滅ぼされて、逃亡生活を送っていた父とホルス。ある日ホルスは狼の群れに襲われたところを、岩の巨人モーグに助けられ、「太陽の剣」を授けられます。父が死に際に残した「人間社会に帰って、悪魔と戦え」の言葉を胸に、ホルスは小熊のコロと旅に出ます。途中、悪魔に襲われ崖から転落し、村人に助けられます。しかしこの村も悪魔の手先・大カマスが生活を脅かしていたのです。ホルスは大カマスを退治し、村人たちに元の生活を取り戻してやりますが、悪魔は仕返しに狼の大群で村を攻め入ります。ホルスと村人たちは力を合わせて撃退します。ホルスは逃げる狼を追って、かって滅ぼされた村に行くと、生き残った美しい娘ヒルダがいました。 しかし、ヒルダは・・・         
みどころ:         
大自然を背景に、ホルスと村人たち対悪魔グルンワルド一味との壮絶な戦いです。また、アニメとは思えないリアルさで描かれた美少女ヒルダの心の葛藤も必見です。
         
「銀河鉄道の夜」 1985(昭和60)年 日本ヘラルド映画 朝日新聞社
     
解説:         
宮沢賢治の童話『銀河鉄道の夜』を主な登場人物を猫に仕立てた、漫画家ますむら・ひろしの作品をもとに、演劇界の別役実が脚色し、音楽を元YMOの細野晴臣、演出を「タッチ」の杉井ギサブローが担当しました。宮沢賢治を敬愛してやまないメンバーが集結し、原作の壮麗で幻想的かつ色彩豊かな世界を音楽とともに見事に映像化しています。声優では田中真弓、坂本千夏、金田龍之介、常田富士男等が個性を発揮しています。公開当時、多くの映画評論家、映画人から絶賛された、日本アニメ映画の傑作です。         
あらすじ:         
ジョバンニは病気の母親を支えながら、学校へ通う傍ら、活版所で働いています。星祭りの夜、ジョバンニはお給料で食料を買って家に戻ると、牛乳が届いていないのでもらいに出かけます。 みんな星祭りに出かけるのにジョバンニは牛乳ができるまで一人で丘に上り、寝転んで満天の星空を見上げています。遠くでお祭りのざわめきが聞こえます。突然、天空から閃光と大きな音と同時に巨大な銀河鉄道の機関車が降りてきました。誘われるように乗り込むと、目の前に親友のカンパネルラが座っていました。ジョバンニは喜び、二人は意気投合して銀河鉄道の旅に出発します。         
みどころ:         
銀河鉄道の各駅から乗り込んでくる様々な人たちとの出逢いと別れが、映像と音楽と共に観る者の心に迫ってきます。生きることの意義を考えさせられます。





グランシップ懐かしの映画会10/15(土)16(日)上映作品紹介その1

2016年10月07日(金)

こんにちは!グランシップサポーターのOです。         
今年のグランシップ「懐かしの映画会」は、今や日本文化の担い手となり、世界にも飛躍した劇場アニメ映画、その原点となった傑作4本を貴重なフィルム映画でお送りします。

大人も子供も十分楽しめるアニメ映画です。ご家族そろってグランシップへお出かけください。        

10月15日(土)

10:00開場 10:30~11:58「西遊記」

13:00開場  13:30~14:50 「長靴をはいた猫」       
         
10月16日(日)

10:00開場 10:30~11:52 「太陽の王子 ホルスの大冒険」

13:00開場 13:30~15:17 「銀河鉄道の夜」       
         
「西遊記」と「長靴をはいた猫」を紹介します。         
         
「西遊記」 1960(昭和35)年 東映動画       
     
解説:         
「映画の東映」から”東洋のディズニー”を目指して設立したアニメ制作専門会社「東映動画」が漫画家・手塚治虫の原作『ぼくの孫悟空』をベースにして制作した作品。手塚治虫が「東映動画」に招かれ、自ら演出を担当しました。脚本は植草圭之介、音楽は服部良一、歌唱は山東昭子、ダークダックス等、当時各分野で活躍していたスタッフが集結。制作の意気込みが感じられる作品です。         
第13回ベネツィア国際児童映画祭特別賞受賞         
あらすじ:         
石から生まれた孫悟空は、リンリンと仲良しになります。猿仲間に英雄に祭り上げられた孫悟空は仙人に弟子入りして仙術を会得します。思い上がった孫悟空は暴れ者になりお釈迦様の怒りを買って、洞窟に閉じ込められます。差し入れに来たリンリンに諭されて改心し、観音様に戒めを解かれ、天竺へ経文を求めて旅をする三蔵法師のお供を命ぜられます。旅の途中、村人を困らせる猪八戒、沙悟浄を懲らしめ、従わせて旅を続けますが、さらに、行く手には不気味な牛魔王が手ぐすね引いて待ち受けています・・・         
みどころ:         
おなじみの物語に孫悟空に恋するリンリンと、牛魔王の手先小龍の新キャラクターを加えて、牛魔王との手に汗握るアクションシーンがたっぷり描かれています。         
         
「長靴をはいた猫」 1969(昭和44)年 東映動画
         
解説:         
シャルル・ペローの名作童話を作家の井上ひさしが脚本、小林信彦がギャグ監修と異色なスタッフを配し、矢吹公郎が演出を担当した東映動画の傑作、若き宮崎駿も製作に参加しています。         
また、声優では石川進、藤田淑子、榊原ルミ、水森亜土、熊倉一雄、小池朝雄、益田喜頓、愛川欽也らが出演し、夫々の個性を生かして活躍しています。         
あらすじ:         
ネズミを助けて猫社会を追放された長靴をはいた猫ペロは、その後も三匹の猫の刺客に追われます。ある町で、父の死後二人の兄にこき使われていたピエールを助けて旅に出ます。途中、美しいローザ姫の婿選びに出会い、ぺロは心優しいピエールを婿にしようとあの手この手で画策しますが、優柔不断なピエールは中々乗ってきません。そうこうしている内に婿を断られた邪悪な魔王ルシファにローザ姫をさらわれてしまいます。 ペロとピエールと仲間たちはローザ姫を救出しようと立ち上がりますが・・・         
みどころ:         
全編ミュージカル仕立てでギャグ満載、アクション満載で目が離せません。特に魔王ルシファとの戦いは圧巻です。このアニメは観て納得して頂かなければなりません 。まさに「ビックリシタニャ!ビックリシタニャ!」です。 

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