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この事業は終了しました

伝統芸能の継承
上質で多彩な鑑賞
開催レポート
伝統芸能
文楽

グランシップ伝統芸能シリーズ
人形浄瑠璃 文楽
日本が世界に誇る大人の人形劇

日時 2016年10月10日(月・祝)
昼の部13:30~/夜の部18:00~
会場 中ホール・大地
全席指定
料金

1階席3,600円 こども・学生1,000円 昼夜通し券6,480円 2階席1,000円
※昼夜通し券は、電話(054-289-9000)、窓口販売のみ(10/3 9:59まで)

【10/3(月)10:00~直前割引開始!】
1階席3,600円 ⇒ 2,880円
2階席1,000円 ⇒ 800円
※こども・学生の割引はありません。直前割引開始とともに、昼夜通し券の販売は終了します。

<<当日券は、12:00より中ホール前にて販売します!(昼の部・夜の部とも)>> ※現金のみ、クレジット不可


 

【東部地区発!らくらくバスツアーも決定!】
秋の味覚満載御膳を食す!グランシップ文楽公演ツアー
≪日本一の千手大観音参拝&住職のおもしろ法話付!≫
御殿場市民会館(7:00発)⇒裾野駅-田代新聞店前(7:30発)⇒三島駅北口(7:50発)⇒大覚寺全珠院⇒焼津さかなセンター⇒魚弥長久※昼食⇒グランシップ※文楽鑑賞(13:30開演)⇒三島駅(17:30頃)⇒裾野駅(17:50頃)⇒御殿場市民会館(18:20頃)

旅行日:10月10日(月・祝)
旅行代金:お一人様13,500円(バス代、チケット代、昼食代、保険代込)
主催・お申し込み:御殿場総合サービス(株) TEL.0550-88-5771

主催 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県、公益財団法人文楽協会
後援 静岡県教育委員会
問合せ グランシップチケットセンター TEL054-289-9000


「妹背山婦女庭訓」写真:青木信二

「近頃河原の達引」写真:青木信二

大化の改新を題材とした時代物の名作「妹背山婦女庭訓」
おしゅん伝兵衛の心中事件を描いた世話物「近頃河原の達引」

字幕表記や出演者によるあらすじ解説もあるので、初めての方でもお気軽に。
昼の部:「妹背山婦女庭訓」 ~杉酒屋の段 ~道行恋苧環 ~姫戻りの段 ~金殿の段
夜の部:「近頃河原の達引」 ~四条河原の段 ~堀川猿廻しの段

チラシは上記PDFのほか、こちらからもご覧いただけます。外部サイトShizuoka ebooks(しずおかイーブックス)

配役表(PDF)


あらすじ

◆妹背山婦女庭訓
古代、大和で起きた蘇我入鹿のクーデター。ひそかに討伐計画を進める藤原鎌足・淡海父子-のちの天智天皇と藤原鎌足による蘇我入鹿暗殺(645年)を題材とし、大和の様々な伝承を織り込んだ、近松半二ほか合作の五段の時代物で、明和八年(1771)、竹本座初演。入鹿討伐に巻き込まれた庶民の娘の悲恋を描く四段目をお届けします。
【杉酒屋の段】今日は七夕。三輪の里の杉酒屋の娘お三輪が、糸先に針をつけた紅白の苧環を供えて星に願うのは、最近隣りに引っ越して来た求馬との変わらぬ愛。ところが、求馬のもとには毎夜美しい姫が訪れていました。顔をあわせたお三輪と姫は、求馬の取りあいに。やがて夜道を駆け去る姫。決して素姓を明かさない姫の正体を暴こうと、あとを追う求馬。恋人を奪われまいと、お三輪も苧環を持ったまま追いかけます。
【道行恋苧環】姫に追いついた求馬とお三輪。再び求馬を奪いあう二人。夜明けが迫り、先を急ぐ姫の袂に、求馬は手にしていた苧環の針をつけ、糸を頼りに追跡します。お三輪も同じく求馬の裾に針を刺したのですが……。
【姫戻りの段】姫が戻った先は入鹿の御殿。求馬実は淡海との恋を叶えるため、入鹿の妹であることを隠していた橘姫は、淡海のために、命に替えても、宮中から入鹿が盗んだ宝剣を奪い返そうと決意します。
【金殿の段】途中で糸が切れ、やっとのことで御殿にたどり着いたお三輪。その耳に、今宵、求馬と姫が祝言を挙げるとの話が。恋人を奪われ、官女たちからも散々に辱められ、嫉妬と怒りに荒れ狂うお三輪を刺したのは、鎌足降参の使者漁師鱶七と偽って入鹿のもとに来ていた、鎌足の家来金輪五郎でした。鹿の生血を飲んだ母から生まれた入鹿の唯一の弱点は、爪黒の鹿の血と嫉妬に狂う女の生血とを注ぎかけた笛の音を聞くと、意識を失うというもの。既に鹿の血は鎌足の手にあり、あと必要だったのは女の血。それが得られた今こそ入鹿討伐のとき―求馬の正体を知らされ、自身の死が恋人の役に立つことを喜んだお三輪は、ひたすら求馬を恋い慕い、息絶えます。
美男美女三人による星空のもとでの美しい道行、豪華な御殿、そこに迷いこんだ娘の恋ゆえの不安や悲しみ、激しい怒りと哀れな最期、官女の意地悪さも含めて、見どころにあふれた人気演目です。

◆近頃河原の達引
京都の貧しい猿廻しの家を舞台とした、母、兄妹の思いやりに満ちた物語。
【四条河原の段】猿廻しの与次郎は、病で目の不自由な老母と二人暮らし。その妹で祇園の遊女おしゅんと井筒屋伝兵衛は深い仲。ところが、伝兵衛出入りの武家屋敷の侍がおしゅんに横恋慕。伝兵衛殺害を企んで四条河原で待ち伏せし、逆に伝兵衛に殺されてしまいました。人を殺して生きてはいられないと、伝兵衛が自害を覚悟したとき、恩を受けた知人が身代わりを申し出、伝兵衛を逃がします。
【堀川猿廻しの段】しかし、現場に落ちていた小刀から伝兵衛が犯人と知れ、目下、詮議の真最中。おしゅんはひそかに店から実家に戻されました。老母と兄が恐れるのは、追い詰められた伝兵衛が心中を決意し、おしゅんを殺しに来ること。そこで妹に絶縁状を書かせ、安心した二人が寝入ったその夜、おしゅんと一緒に死ぬため、伝兵衛が忍んで来ました。妹を守ろうと与次郎が手渡した絶縁状は、実は家族に宛てた書置き。あくまでも伝兵衛への愛を貫き、死をもいとわないおしゅんに心を打たれた老母は、できるだけ二人が生き延びることを願いながら、娘を伝兵衛に託し、与次郎も猿廻しで二人の門出を祝福、今生の別れを告げるのでした。
天明五年(1785)に江戸で正本が刊行された上中下三巻の世話物ですが、内容的に上方の作品であり、初演、作者、実説等について確かなことはわかりません。ご覧いただく中之巻は、母思い、妹思いで優しく、正直者だけれども臆病、どこかユーモラスな与次郎が魅力的、また、「そりゃ聞こえませぬ、伝兵衛さん」に始まるおしゅんのクドキは有名で、猿廻しでは、人形遣いが両手で二匹の猿を遣い、三味線も大活躍します。



 

開催レポート

3連休の最終日「人形浄瑠璃 文楽」の公演を実施しました!

2016年10月11日(火)

10月10日(月・祝)3連休の最終日、心配だったお天気も回復し、「人形浄瑠璃 文楽」の公演を行いました。

毎年楽しみにされている方も多く、今回も開場時間早々にたくさんのお客様がご入場されました。

入り口ちかくでは、人形がお客様をお迎えし、記念撮影も。

また、文楽グッズやプログラム、書籍などを販売しているコーナーも賑やかでした。

昼の部は「妹背山婦女底訓」、夜の部は「近頃河原の達引」を上演。

また、昼の部と夜の部の間には、グランシップ公演だけの特別な「わかる!文楽入門講座」を開催しました。

太夫の豊竹芳穂太夫さんと、三味線の鶴澤清志郎さんが、太夫、三味線の役割、道具の紹介などを分かりやすく解説。

どんな材料でできていて、何のために使用しているのかなど、実際に舞台に立たれているお二人ならではのとても興味深いお話を聞くことができました。

今回の公演でも、ご来場いただいたお客様がお帰りになられる際に、「とてもよかった!」とのお声をたくさんいただき、大変うれしく思います。

次回は、来年3月12日に森町文化会館で「グランシップ出前公演」として開催します。

チケットの発売は12/18から。

中部地区発のバスツアーもご用意しています。

今回の感動をまた楽しみたいですね!





10/10(月・祝)「人形浄瑠璃 文楽」直前割引開始しました!

2016年10月04日(火)

いよいよ文楽の公演日まであとわずか。

チケット料金がぐっとお得になる「直前割引」も開始しました。

これからチケットをお買い求めになる方は、夜の部がおすすめ!まだまだ前の方の席でお楽しみいただけます。

夜の部の演目は、「近頃河原の達引」。
おしゅんと庄兵衛の心中への場面を描いていますが、実説も作者や作品の成立についてもわからないことが多い作品と言われています。
「四条河原の段」は、人々の様々な行き違いに少し胸が痛む場面。
祇園の遊女おしゅんと井筒屋の伝兵衛の仲を邪魔しようと、勘定役人の横淵官左衛門が伝兵衛から金をだましとったり、重宝である茶入れを盗んだりと悪態をつきます。乱暴な態度に我慢の限界となった伝兵衛はどうにもたまらず、官左衛門を斬り殺してしまいます。もうこれまでと覚悟を決めた伝兵衛が自害しようとすると、九八がやってきて一連の騒動の本当のことを知らせます。
その後は「堀川猿廻しの段」。舞台はおしゅんの実家。猿廻しの兄と、目の見えない母親がいわたりあって暮らしています。祇園から実家へ戻されたおしゅんを伝兵衛が殺しにくるのでは…、心中などしてしまったら…と家族は胸を痛めます。いろいろな思いが絡み合った挙句、現れた伝兵衛におしゅんを託すことを決めました。

別れの時には、兄与次郎がお祝いの猿回しを披露して、二人の門出を祝します。

何と言っても、この猿廻しの場面は注目。とても悲しいシーンですが、人形が二匹の猿を廻す動きはとてもかわいらしく、目が離せません。最後の結末は、会場でのお楽しみに。
三味線も大活躍する「近頃河原の達引」に注目です!

グランシップ公演は下記日程で開催されます。
10/10(月・祝)昼の部13:30~/夜の部18:00~





【10/10(月・祝)「人形浄瑠璃 文楽」恋のキーアイテムに注目!】

2016年09月19日(月)

朝晩、少し涼しくなってきて秋の訪れを感じる季節となりました。
毎年恒例のグランシップの文楽公演もまもなくですね!
今年も、昼の部夜の部の2公演でたっぷりとお楽しみいただけます。

まずは、昼の部で上演される「妹背山婦女庭近」についてご紹介。
これは、大長編歴史ドラマの一場面。「道行恋苧環の段」では、男女の三角関係のお話。高貴な雰囲気で、烏帽子折という職人のイケメンを女性二人が奪い合うストーリーです。
場面の始まりでは、舞踊作品らしく三味線の掛け合いが華やかな雰囲気を作りだします。
イケメンの名前は「求馬」。腰に赤い苧環(糸巻き)をさして、求馬を思う橘姫の心を分かっていながらも恋の駆け引きを演じるやり手です…。

そんな中、町娘のお三輪が白い苧環を持って登場します。彼氏の求馬が他の女性と会っていることを責め、次第に橘姫に苦情をつきつけたり、求馬をひっぱりあったりとハラハラする場面となります。そして、場面は浄瑠璃の合唱、三味線もかき鳴らされて華やかな雰囲気となり、この三人が揃って手踊りを始めます。このあたりが、外国人には理解されないそう。
さっきまで喧嘩していた三人が、仲良さそうに踊りを始めるのは確かに不思議ですね。ここで三人が揃って踊るという事は、人形遣いが9人息を合わせるということになります。そんなことにも注目してみると、その技術の高さにも気付く事ができるはず。

さらに、鐘の音と共に橘姫は大慌てで家に帰ろうとします。これまでの場面は夜中だったのです。夜明けになってから家に戻っては、親に怒られてしまいます。
急いで帰ろうとする姫に、求馬は腰にさしてあった苧環を抜いて、姫に赤い糸を刺して見失わないようにするのです。
それを見ていたお三輪も、自分の苧環の白い糸を求馬に刺すのです。クルクル回る苧環が、互いに行方を追い掛けていることを表現していますが、この先は一体どうなるのでしょうか。

どの登場人物の気持ちに寄るかで、感じ方も変わってくる恋愛ストーリー。
人間が演じてしまうと生々しく感じてしまうお話しも、人形が演じると美しく上品に表現されるのが文楽の魅力。
文楽はやはり、生の迫力ある舞台をお楽しみいただきたいと思います。

グランシップ公演は下記日程で開催されます。

10/10(月・祝)昼の部13:30~/夜の部18:00~
チケットも好評発売中。

御殿場・裾野・三島地区にお住まいの方は、らくらく便利なバスツアーもご用意しています!

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