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グランシップ しずおかの文化講演会
植物の富士登山 ~富士山の緑は動いている!?~

日時 2016年2月27日(土) 14:00開演(13:30開場)
会場 2階 映像ホール
※9階910会議室より会場が変更になりました
料金 参加費:800円 
※事前申込制、当日会場にてお支払ください。

チラシはこちら↓
http://www.shizuoka-ebooks.jp/?post_type=bookinfo&p=4348
問合せ グランシップチケットセンター TEL054-289-9000


樹木限界付近の老齢樹

美しい姿を見せる富士山は、登っていくにつれて砂と岩石に覆われた厳しい環境となっていきます。
そうした富士山で生きる植物は厳しい環境や複雑な条件に適応し、時として起こる噴火にも負けず少しずつ自らの生息地を広げています。
今回の講演会では、植物たちの生き様から数百年に渡る富士山の環境の移り変わりを紐解き、目で見ることができない富士山の変化を植物たちの生活範囲の変化に合わせて語っていきます。

登山・トレッキングがお好きな方、富士山や植物に興味のある方におすすめの講演会です。

講師:岡秀一(理学博士、法政大学大学院・明治大学大学院・専修大学大学院等兼任講師)
コーディネーター:八木洋行(「しずおかの文化新書」編集長)

申込はこちらから

岡秀一 プロフィール

1946年東京都生まれ。東京都立大学理学部卒業。理学博士。専門分野は植生地理学、環境地理学など。
研究対象地域は富士山をはじめ日本の山岳地域、南米ペルー・チリなど。

開催レポート

2/27(土)しずおかの文化講演会「植物の富士登山」開催しました。

八木洋行さん
岡秀一さん

2月27日(土)グランシップ2階映像ホールで、しずおかの文化講演会「植物の富士登山」を開催しました。
 
まずは「しずおかの文化新書」編集長であり、今回の講演会のコーディネーター八木洋行さんからご挨拶。

そしていよいよ講師登場。今回の講師は理学博士の岡秀一さんです。
植生地理学・環境地理学が専門で、富士山をはじめとする日本の山岳地域のほか南米エリアも研究対象とされています。

富士山の地理的な状況と植物の関係を、様々な画像を使用して説明。
風雪、強風、雪代(雪解けで起こる土砂崩れ)と、富士山の標高が増すほど植物にとっては危機だらけ。
そんな中でも、植物は自らの形を変えることにより生き延び、さらにはこの100年で植物が生存できる森林限界の区域が100年前より100メートルも上がっているとのことでした。
江戸時代の図版と100年前の写真、そして現在の写真を比較するとその環境の変化がよくわかります。

様々な障害を乗り越えて、形を変えて生き残る様子を講師は「障害物競争」と表現。植物が持つ生命力の強さをあらためて感じました。
休憩をはさんで、後半は八木氏と講師とのトークセッション。

参加者の皆さんからも様々な質問とご意見をいただきました。

今回の講演会のテーマ「植物の富士登山」が詳しく掲載されている、しずおかの文化新書「植物の富士登山」はAmazonでも購入できます。こちらもぜひチェックしてくださいね♪

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