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グランシップ伝統芸能シリーズ「人形浄瑠璃 文楽」事前レクチャー
山川静夫のここがみどころ・ききどころ~義太夫節にせまる~
人形浄瑠璃文楽座の技芸員による解説と実演付き

日時 2015年8月29日(土)14:00~(13:30開場)
会場 6階 交流ホール
全席自由
料金 入場料:一般1,000円 こども・学生500円
※事前申込制
主催 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県
問合せ グランシップチケットセンター TEL054-289-9000


山川静夫

ユネスコ無形文化遺産に指定され、日本が世界に誇る「人形浄瑠璃 文楽」。今年も、グランシップでは10/12(月・祝)に公演を実施します。
文楽は、太夫、三味線、人形遣いの三役が揃って、はじめて成立する総合舞台芸術。本講演では、文楽にまだ触れたことのない方、もっと詳しく知って公演を鑑賞してみたいという方のために、伝統芸能に造詣が深く楽しいおしゃべりが人気の、静岡市出身・元NHKアナウンサーの山川静夫さんが、分かりやすくお話します。

今回は、作品の情景や登場人物の心情を表現し、その屋台骨を支える人形浄瑠璃文楽座、太夫の豊竹咲甫大夫さん、三味線の鶴澤清志郎さんを迎え、その高い技術と魅力にせまります。
伝統芸能を支える技芸員の方から、実演を交えて直接お話を聞くことができる貴重な機会です。

ゲスト:豊竹咲甫大夫(人形浄瑠璃文楽座・太夫)、鶴澤清志郎(人形浄瑠璃文楽座・三味線)

山川静夫 プロフィール

1933年静岡浅間神社の神主の長男として生まれる。56年國學院大學卒業後、NHKに入局。
『紅白歌合戦』司会者を9年連続で務め、ユーモアにあふれたしゃれた話しぶりがお茶の間に人気を呼ぶ。
また『ウルトラアイ』『邦楽百選』など、科学、邦楽、歌舞伎番組等を担当。幅広い視聴者層の支持を獲得する。大学時代からの歌舞伎愛好家で、文楽通としても知られる。
現在はエッセイストとして活躍。著書に『勘三郎の天気』『文楽の男』『文楽の女』『私の出会えた名優たち』『歌右衛門の六十年』『花舞台へ帰ってきた』『大向うの人々』『歌舞伎の愉しみ方』『歌舞伎は恋』など多数。

開催レポート

文楽の義太夫についてたっぷりと解説!

2015年08月29日(土)

8月最後の土曜日、「人形浄瑠璃 文楽」事前レクチャーとして「山川静夫のここがみどころ・ききどころ~義太夫節にせまる~」を開催しました。

今日はゲストに、太夫の豊竹咲甫大夫さん、三味線の鶴澤清志郎さんをお招きしました。

前半では、10月の演目についての見どころや解説を山川さんが分かりやすくユーモアあふれるお話で聞くことができました。
また、今回のために直筆で年表も作ってくださいました。

後半では、太夫、三味線の道具の紹介などを技芸員のお二人が解説。
なぜ「文楽」というのか、なぜ「義太夫」というのか・・・などと、その歴史的な背景を教えていただきましたので、
聞いていたお客様も納得の表情。

太夫が使用する「見台」の柄は、竹の絵が代表的だというお話。

竹本、豊竹、桐竹、などと、文楽のお名前には「竹」が多く使われていますよね。
普段そんなことはあまり気にしたことの無かった筆者も、なるほどー!と思いました。
三味線解説の後には、特別にお客様の中から1名三味線体験をしていただきました。

太棹を使用する文楽は、音を出すのも一苦労。
体験された方は、一生懸命取り組んでいらして、その気持ちが音に乗っているようでした。

また、太夫が様々な役を一人でこなすこと、それを支える三味線は、演奏ではなく効果音のような役割を担うことなど、お互いが支え合ったり、業をぶつけ合うことで、表情豊かな舞台になることが分かります。

最後には、グランシップで10月に上演する「絵本大功記」の尼ヶ﨑の段の実演を披露していただきました。
舞台では、つい人形ばかりに目がいってしまいますが、それも太夫や三味線があってからこそ。
力強い語りと、多彩な表情を表現する三味線、その技術に圧倒された2時間でした。

「人形浄瑠璃 文楽」の本公演は10/12にグランシップで開催。
チケットも好評発売中。
昼の部の残席はわずかとなっておりますので、夜の部もオススメです。
筆者は、今日のレクチャーを聞いて「日高川入相花王」の安珍清姫が、川を渡るシーンを是非観てみたいと思った次第です。
チケットのお申し込みや、詳細はホームページををごらんください。
http://www.granship.or.jp/audience/event.php?id=1189

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