7/15(水)「徳川家康の「こころ」を辿る~遠州大念仏と三河歴史散策~」リポート!
2015年07月18日(土)
7月15日(水)夏らしい晴天の中、多くの方にご参加いただいた「しずおかの文化体感ツアー」、今回はしずおかの文化新書最新刊「家康その一言~精神科医がその心の軌跡を辿る~」にも登場した岡崎城や大樹寺を巡り、夜は遠州大念仏を観覧し、家康公の足跡を辿りました。
バスの中では今回の旅のコーディネーターである「しずおかの文化」編集長・八木洋行さんからご挨拶。これから訪ねる岡崎という土地について、かつては海から直接船が着く港で、灯台の役割もあったこと、海の神へ火を捧げる意味合いがあったことなどをお話しいただきました。
まずは家康誕生の地、岡崎城に到着。
岡崎城正面入口
天守閣からの眺め。夏空の下、気持ちのよい風が吹き抜けていきます。
三河武士の館。松平家の歴史や関ヶ原の戦いをシミュレーションした模型が見られます。
その後、昼食は元祖釜揚げうどんの名店「大正庵釜春」でいただきました。
休憩後に向かったのは「滝山東照宮」。こちらは日光東照宮・久能山東照宮とともに「日本三大東照宮」に数えられており、徳川家康のほか、源頼朝等、時代の有力者の信仰を集めた場所でもあります。
極彩色に彩られた東照宮様式の社殿。
下山後、松平家の菩提寺であり、家康が自害を思いとどまった大樹寺へ。
このお寺の山門から、さらにかつては大樹寺の境内(現在は小学校!)にある山門を通して、午前中に訪れた岡崎城が見えます。
建築物の高さに制限があることで守られている景色とのこと。
小学校に山門。さらにその向こうに岡崎城が。
美しい多宝塔。
大樹寺。徳川歴代将軍の等身大の位牌が安置されています。
その後、家康が合戦の際戦勝祈願をしたという伊賀八幡宮へ。
神橋。蓮の花がきれいでした。
三河の歴史ある味覚ということで、「八丁味噌の郷カクキュー」で工場見学を行いました。
こちらはNHK朝の連続テレビ小説「純情きらり」の舞台となった土地で、ドラマのロケもこの敷地内で行われました。
いたるところでみられる大きな味噌樽。
カクキューのスタッフさんにガイドしていただきました。
樽の上の重石は重量のバランスを絶妙に調整しながら円錐形に積まれています。
最後は、家康が犀ヶ崖の戦いで武田軍と戦った際の犠牲者を弔うために始まったという「遠州大念仏」を見学。
宵闇迫る中、遠くから太鼓と笛、鐘の音が近づいてきます。
この地域の新盆の家ではこうした念仏踊りの一行が招かれるとのこと。
まさに三河の奥深い歴史を肌身で感じるツアーでした!
次回のしずおかの文化ツアーは10月下旬を予定しております。こちらもご期待ください!