2015年07月11日（土）

5月から始まった「連続講座　静岡×徳川時代」も今日で3回目を迎えました。
本日は、グランシップでは大変関わりの深い能楽・観世家について、観世流能楽師の山階彌右衛門先生にお話ししていただきました。

能を確立させた観阿弥・世阿弥の子孫である山階先生。

ながーい家系図を見せて説明してくださいました。
観阿弥は、今川家より招かれて静岡浅間神社で演能を行った後、急死。
そこから静岡とのつながりがあり、現観世宗家の観世清和氏が建てた碑についても、ご紹介しました。

室町、戦国、江戸時代と長い間にわたり、時の権力者に好まれて発展したとのこと。
今川、徳川の時代には静岡の地に観世宗家もつかえて暮らしていたこともあるようです。
有名な徳川家康のしかみ図が書かれた頃の、家康と観世宗家のエピソードも、みなさん興味深く聞いていらっしゃいました。
観世家に伝わる貴重な資料も見せていただきながら、普段聞くことのできないお話を楽しく聞かせていただきました。

後半は、実演も交えながら当時の将軍に捧げた演目などを披露。

参加者のみなさんも一緒に「高砂」の謡をお稽古しました。

観世家オリジナル扇のデザインも、なぜそのような模様があしらわれているのか、当時は観世家としてデザインを販売し、副収入を得ていたということも驚きでしたね。

観世家、観世文庫等についてもっと知りたい方は、是非HPもごらんになってください。
http://www.kanze.net/

本日の講師、山階彌右衛門さんがご出演される「グランシップ静岡能　能楽入門公演」は9/26（土）グランシップ　中ホール・大地にて開催します。
チケットは1000円！！
現在発売中です。