この事業は終了しました
日本が世界に誇る伝統芸能
グランシップ静岡能
新春にふさわしい華やかな演目を。
日時 |
2015年1月24日(土) 14:00開演(13:30開場) |
---|---|
会場 |
中ホール・大地 全席指定 |
料金 |
一般5,100円 ⇒ 【直前割引価格】4,080円 こども・学生1,000円 ※未就学児入場不可 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ <<バスツアーは定員に達したため、締め切りました>> 東部地区の方にオススメ! 【御殿場、三島、沼津各駅発!】 徳川慶喜公旧邸「浮月楼」桜海老ご膳の昼食と久能山石垣いちご狩り付「グランシップ静岡能」公演ツアー <行程> 御殿場駅(8:15発)→三島駅(8:45発)→沼津駅(9:05発)→久能山石垣いちご狩り→浮月楼(昼食)→ グランシップ(「グランシップ静岡能」公演鑑賞)→沼津駅(17:20着)→三島駅(17:45発)→御殿場駅(18:25着) 旅行代金:大人15,980円 こども・学生8,480円 (バス代、チケット代、いちご狩り代、昼食代含む) 主催・お申し込み:御殿場総合サービス(株) TEL.0550-88-5771 チラシはこちら↓ https://www.granship.or.jp/data/pdf/gsk_chirashi.pdf |
主催 | 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県、静岡県能楽協会、静岡新聞社・静岡放送 |
後援 | 静岡県教育委員会 |
問合せ | グランシップチケットセンター TEL054-289-9000 |
毎年恒例の「グランシップ静岡能」。
今回も新春を華やかに彩る演目を、観世流能楽師がお届けします。
能「頼政」 シテ 山階彌右衛門
「吉野天人 天人揃」 シテ 観世芳伸
狂言「仏師」 山本泰太郎
あらすじ
「頼政」(よりまさ)
諸国一見の僧(ワキ)が都より南都へ向う道すがら、宇治の里に着きます。辺りの景色を眺めていると、一人の老人(前シテ)が現れます。老人は僧の求めに応じて所の名所を教え、ついで平等院へと案内します。僧は庭に扇の形に残された芝を見て、その訳を尋ねると、老人は「これは源三位頼政が宇治川の合戦に負け、ここで扇を敷いて自害した跡で、正に今日がその命日なのです」と教えます。そして自分こそはその頼政の霊であることを明かして消え失せます。(中入)
僧は哀れに思って読経し、少しまどろんでいると、やがて夢の中に法体の身に甲冑を着けた頼政の霊(後シテ)が現れます。頼政は弔いに感謝し、戦の様子を語ります。「治承四年の夏、高倉の宮を奉じて挙兵するも、利無く平家軍に敗れ、宮の疲れも酷いので、しばらく平等院に布陣することにした。やがて宇治川を挟んでの戦いとなり、平家方の田原又太郎忠綱の見事な指揮によって、三百余りの兵は一騎の落伍者もなく宇治川を渡り切り、その様には頼政の軍勢も驚きを隠せず、踏み止まって防戦するも、敗戦の様相が濃くなったと見た頼政は、此処平等院の庭前で扇を敷いて「埋もれ木の 花咲くこともなかりしに 身のなる果ては哀れなりけり」との辞世の句を残して自害したのであった。」その跡がこの“扇の芝”なのですと述べると、僧に弔いを頼み草陰へと消えて行くのでした。
「吉野天人 天人揃」 (よしのてんにん てんにんぞろい)
都に住む人々(ワキ)は毎年千本の桜を見ていました。この千本の桜は吉野の桜を移植した物と聞いたので今年は吉野へ桜を見に行きます。急ぎ旅をすると吉野の山に着きました。峰も尾上も桜が満開なので、もっと奥へ行こうと思い立ちます。すると若い女が声を掛けてきます。何者か尋ねると、この山に住む者で花を共として暮らしていると応えます。男は花の友人なら我等も同じ心と打ち解けます。知らない人でも花を一緒に眺めると仲良くなるものです。
女が家に帰る事を忘れいつまでも花を眺めるのを男は不信に思います。女は「実は私は天人です。花に引かれてきました。それを信じて待つならば古の五節の舞を見せましょう。まだ夕方ですが月が出るのを待つならば本来の姿を現し必ず此所にきましょう。」と言い残して雲の影へと消えてしまいます。
男が月が出るのを待っていると空から音楽が聞こえ花がふってきます。すると天人が雲の上から現れ、琵琶・琴・笙・篳篥・等々の妙なる音楽がして天人が舞を舞います。天人は飛んだり座ったり舞を舞いますがやがて雲に乗って行方知れずとなっていきます。
今回は「天人揃」の小書(特殊演出)により、普段は天人が一人で舞うところを、ツレの天人も登場し、より華やかな舞台となります。