この事業は終了しました
<菊川市制10周年記念>グランシップ出前公演
人形浄瑠璃 文楽(菊川市)
県内では唯一の鑑賞チャンス!
日時 |
2014年9月28日(日) 昼の部13:30~(16:20終演)/夜の部18:30~(21:00終演) |
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会場 |
菊川文化会館アエル 大ホール (菊川市本所2488-2) 【交通アクセス】 ◎車で ・東名菊川ICから 約0.8km ・東名菊川バス停から 約0.6km ◎電車で ・JR菊川駅前から浜岡営業所行き「東名菊川」降車 (市立総合病院経由のみ「アエル入口」降車) ・JR菊川駅からタクシーで約10分 |
料金 |
全席指定/一般3,600円 昼夜通し券6,480円 こども・学生1,000円 <夜の部鑑賞> 旅行代金:5,600円(観劇・公演プログラム・交通費・保険含) 主催・お申込み:(株)コトブキ観光 TEL.054-281-0393 |
主催 | 公益財団法人静岡県文化財団、菊川文化会館アエル、静岡県、公益財団法人文楽協会 |
問合せ | グランシップチケットセンター TEL054-289-9000 |
年々ファンが増えている「人形浄瑠璃 文楽」を、今回は菊川市文化会館アエルで開催。
太夫、三味線、人形遣いの三業は、想像以上に観るものをその世界に引き込みます。
名作がそろった今回、見逃せない公演です。
<昼の部>「曽根崎心中~生玉社前の段 ~天満屋の段 ~天神森の段」「義経千本桜~道行初音旅」
<夜の部>「菅原伝授手習鑑~寺入りの段 ~寺子屋の段」「釣女」
※字幕あり
【配役表はこちら】
https://www.granship.or.jp/data/pdf/26haiyaku.pdf
※都合により出演者が変更になる場合がございます
吉田文昇 病気療養に伴い、代わりに吉田文司が出演します。
★本番をもっと楽しめるための事前レクチャーも開催!是非こちらも合わせてご参加ください。
「人形浄瑠璃 文楽」事前レクチャー『山川静夫のここがみどころ・ききどころ』
8/20(水) 14:00~16:00
菊川文化会館アエル 小ホール
参加料 一般1,000円 こども・学生500円
詳しくはこちら
https://www.granship.or.jp/audience/event.php?id=1046
あらすじ
【曽根崎心中】
元禄16年(1703)4月に起きた心中事件を題材とする近松門左衛門の世話物第一作で、事件から一月後、竹本座で初演。大好評を博しましたが、上演は絶え、昭和30年(1955)、新たな脚色により四ツ橋文楽座で復活されて、文楽の代表的演目のひとつになりました。
徳兵衛と天満屋の遊女お初は、離れては生きていられない仲。それゆえ徳兵衛は、店の主人からもちかけられた持参金付きの縁談を拒み、継母が知らぬ間に受け取っていた持参金を主人に返さねばなりません。ところが、その大切な金を友人にだまし取られたばかりか、証文を偽造したと人中で言い立てられ、散々に打ちのめされるという恥辱をも受けて、死を決意。その覚悟を知ったお初も、一緒に死ぬことに…。
お初が店の縁の下に徳兵衛を潜ませ、足で心中の意思を伝える「天満屋」、「この世の名残、夜も名残…」と名文として知られる道行に始まり、悲しくも美しい心中で終わる「天神森」、二人の心の強い結びつきが感動を呼び、海外でも絶賛されています。
【義経千本桜】
『仮名手本忠臣蔵』と並ぶ浄瑠璃三大傑作のひとつで、人形浄瑠璃の黄金期、延享4年(1747)、竹本座で初演。二代竹田出雲、三好松洛、並木千柳が合作した五段の時代物で、四段目からの「道行初音旅」は、目にも耳にも華やかさが迫る、道行の最高傑作とされています。
平家滅亡後、兄源頼朝に追われ、吉野に身を隠した義経。愛妾静御前は、義経から貰った〝初音の鼓〟を手に、忠臣佐藤忠信(正体は狐!)に伴われ、吉野を目指し大和路を旅します。 満開の桜を背景とした、心が浮き立つような太夫の語りと三味線の演奏に、足拍子も心地よい人形の舞。そして、静御前の投げた扇を忠信がみごとに受け取ったときの痛快さ。時代物の力強く華やかな面を満喫していただきます。
【菅原伝授手習鑑】
これも浄瑠璃三大傑作のひとつで、延享3年(1746)、竹本座で初演。竹田出雲(初代)のもと、並木千柳、三好松洛、竹田小出雲(二代出雲)が合作した五段の時代物です。今回ご覧いただく四段目では、若君を救うために我が子を犠牲に差し出した夫婦の悲しみ、幼子の命を奪わねばならない夫婦の苦悩が描かれます。
左大臣藤原時平の讒言により罪人として捕らわれた右大臣菅原道真。その若君を時平から守るのは、道真の書の高弟で寺子屋を開く武部源蔵。しかし、ついに若君の存在が露見、首実検に現れたのは時平の舎人(とねり)松王丸。道真の恩を受け、若君の顔をも知る男でしたが、源蔵は、一か八か、この日、寺入りしたばかりの子供を身代わりにすることに。見破られれば、松王丸に斬りつけ、最悪の場合には若君もろとも死ぬ覚悟で、首を松王丸に見せる源蔵。首をじっと見つめ、若君と認めて立ち去る松王丸。源蔵がほっとしたのも束の間、子供の母が迎えに…。この女も殺さずばなるまいと斬りかかった源蔵の耳に、息子は身代わりとして役に立ったかとの意外な言葉が。女は松王丸の妻。やがて松王丸が姿を見せ、恩のある道真の若君を救うため、我が子を身代わりにさせるつもりで源蔵のもとへ寺入りさせたことを明かすのでした。
首実検での緊迫感、子供がにっこりと笑って首を打たれたと聞いた松王丸の悲痛な泣き笑い、〝いろは送り〟と呼ばれる子供の野辺送りの場での松王丸夫婦の深い悲しみと情愛など、見どころ、聞きどころにあふれた人気演目です。
【釣女】
狂言『釣針』をもとにした常磐津を義太夫に移し、昭和11年(1936)に四ツ橋文楽座で初演された愉快な作品です。
独身の大名と太郎冠者が、釣好きな西の宮の恵比須さまに妻を授けてほしいと願って与えられたのは、釣竿。これで妻を釣れとのことか…さっそく試して、絶世の美女を手に入れた大名。二人の仲睦まじさを見た太郎冠者、次は自分の番だと気合を入れて竿を手にすると、被衣(かつぎ)姿の女性が針先に。大喜びして変わらぬ愛を誓い、太郎冠者が被衣を取ったところ…。
太郎冠者の〝悲劇〟をお楽しみ下さい。