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伝統芸能の継承
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開催レポート
伝統芸能
能楽

「そして、つながる。―文化・劇場が持つチカラ―」シリーズ
さくら能
能「二人静」と岩手県宮古市の「黒森神楽」による特別公演

日時 2014年3月16日(日)
14:00開演(13:30開場)
会場 中ホール・大地
全席指定
料金 一般3,500円  こども・学生1,000円  
【直前割引実施中】
一般3,500円→2,800円
※未就学児入場不可
※当日券は13:00~中ホール前にて販売します。

★「さくら能」のチケット提示で、3/8(土)~30日(日)「ぼくたちの3年~写真展「生きる」から見えるもの」の入場料が無料!
※期間中1回限り有効
主催 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県
問合せ グランシップチケットセンター TEL054-289-9000


能「二人静」

黒森神楽

観世流能楽師による能と、岩手県宮古市の黒森神楽をお楽しみいただける特別公演。
震災後の鎮魂の思いや、未来への希望を込めて、能「二人静」を上演。

日本の伝統芸能が長い時間をかけて担ってきた役割や機能についても紹介します。

能「二人静」 
出演:山階彌右衛門、観世芳伸 ほか

黒森神楽
「清祓」「恵比寿舞」

能「二人静」 あらすじ


吉野の勝手神社の神事に供える若菜を摘みに、菜摘川を訪れた女(ツレ)の前に、何処からともなく一人の里女(前シテ)が現れ、生前の罪障を滅する為、一日の写経をして弔ってほしいと頼みます。不審に思った菜摘の女が名を問うと、もし疑う人があれば、あなたに取り憑いて詳しく名を名乗りましょう、と言って姿を消します。(中入)
急ぎ帰って勝手神社の神主(ワキ)にこのことを伝えるうちに、菜摘の女に先程の女の霊が乗り移って、自分は静御前であると語ります。その言葉を聞いた神主が、「舞の上手」と詠われた静の舞を見てみたいと言うと、女は宝蔵に納められている静の形見の装束を取り出させ、それを身に付けて舞いはじめます。すると静の霊そのもの(後シテ)が現れ、女に寄り添うようにしながら、義経が吉野山を落ち延びた様などを語り舞うと、供養を願って消え去るのでした。

開催レポート

「さくら能」開催しました!

2014年03月17日(月)

「そして、つながる。―文化・劇場が持つチカラ―」シリーズとして開催した「さくら能」。
能「二人静」と岩手県宮古市の「黒森神楽」の共演の特別公演になりました。

はじめに、観世流能楽師の山階彌右衛門さんと黒森神楽の松本会長がそれぞれの演目について分かりやすく紹介してくれました。

宮古市の黒森神楽は江戸時代以前から伝わり、国指定の重要無形民俗文化財です。海外での公演実績もあり、モスクワ、パリ、ニューヨークなどでも多くの人を魅了してきました。
黒森神楽は黒森神社を御神体としながらも、正月から数ヶ月間かけて岩手県の沿岸部を廻っていく「巡行」を行う珍しい民俗芸能です。
今回は「打ち鳴らし」「清祓」「恵比寿舞」を披露。

恵比寿舞では客席のお客さまも巻き込んでの大盛り上がりとなりました。
大漁祈願と漁業の安全を祈願した演目ですので、静岡の方々にも嬉しい機会になりました。

能「二人静」は、ご存じのとおり静御前を題材にしていて、菜摘女にのりうつった静と静の亡霊が相舞を披露する場面は、その幻想的な雰囲気と美しさに誰もが見とれました。

桜柄の衣装の美しさや、クライマックスでは舞台に桜の花びらがひらひらと落ちてきたり、今回の「さくら能」らしい、美しい舞台となりました。

黒森神楽のご神体、黒森神社は東北に逃亡したと言われる源義経を祀っていることもあり、800年もの時を経てグランシップで義経と静の魂が出会った…、そんな気持ちを大いに感じる時間でした。

ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
静岡県内にも神楽などの民俗芸能がたくさん伝承されています。
次は県内の神楽もどこかでお楽しみくださいね。





3/16「さくら能」に出演する黒森神楽の今年の巡行。

2014年03月11日(火)

3/16(日)「さくら能」に出演する岩手県宮古市の黒森神楽。
今年も北巡りの巡行が行われました。
一部については、動画が公開されています。
次は是非グランシップの舞台でごらんください!

3/16(日)14:00~
「さくら能」
一般2,800円 こども・学生1,000円





「さくら能」、「二人静」を御兄弟での上演決定!

2014年02月05日(水)

「そして、つながる。―文化・劇場がもつチカラ―」シリーズとして、3/16(日)に開催される「さくら能」。

今回は特別公演として、能「二人静」と岩手県宮古市の「黒森神楽」をお楽しみいただける構成となっています。
グランシップでも年2回は上演されている能楽。年々人気が高まり、中ホールが2階席までいっぱいになるくらい、たくさんのお客様にお越しいただいています。
今回の「さくら能」では、静御前が乗り移った菜摘女と、静御前の霊が相舞を舞う「二人静」を上演します。
同じ装束で揃って舞を舞うというのは、とても優雅で幻想的。
その一方、能楽師はお互いの息をぴったりと合わせなければいけません。

今回その役を担うのは、観世流能楽師で現在の御宗家の実弟である山階彌右衛門さんと、観世芳伸さん。

見ての通り、こちらのお二方は双子でいらっしゃるのです!顔もそっくり。

そんなお二人が相舞を披露しますので、それはきっと息もぴったりとなること間違いなし!
舞台の上では面を付けられますので素顔はわかりませんが、御兄弟で演じられているのをイメージしながら見るのもなかなか面白いかもしれませんね。
今回の「二人静」の装束は、桜の柄を予定しています。

春の訪れを感じることのできる3月に「さくら能」にお出掛けはいかがでしょうか。
チケット価格もお手頃ですので、初心者の方にもオススメです!

3/16(日)「さくら能」
14:00~
全席指定/一般3,500円 こども・学生1,000円





「さくら能」に出演する黒森神楽について。

2014年01月22日(水)

今度の日曜日、1/26には毎年恒例の「グランシップ静岡能」が開催されますが、今年は特別に3月にも「さくら能」を開催します。
3/16の「さくら能」は、観世流能楽師による能と、岩手県宮古市に江戸時代から伝わる「黒森神楽」という伝統芸能を楽しむことができる特別公演。

そこで、少しずつですが「黒森神楽」についてご紹介していきます。

「黒森神楽」は、岩手県宮古市山口地区にある黒森山にある黒森神社を本拠地としています。
標高330メートルの黒森山は、その名の通り一帯が巨木に覆われ、鬱蒼として日中でも暗い山だったそうです。
山頂には大きな杉の木があり、宮古湾の漁業者などの目印ともなっていたことから、陸中沿岸の漁業交易を守ってくれる山として広く信仰を集めてきました。そこにある黒森神社は、地域信仰の拠点となっているそうです。

黒森神楽は、正月になると黒森神社の神霊を移した「権現様」を携えて陸中沿岸の集落を廻る珍しい神楽。
権現舞や夜神楽は、五穀豊穣や大漁成就、天下泰平などの意味を込めながら、地域の人々を楽しませています。
陸中沿岸の人々は、権現様を迎え「これでまた一年無事に過ごせる」と期待しながら、春の訪れを待つそうです。

平成18年に国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
東北地方の伝統芸能を静岡県内で楽しむことができる貴重な伝統芸能。
チケットもお手頃価格となっていますので、是非お気軽にどうぞ。

3/16(日)14:00~
「さくら能」

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