この事業は終了しました
グランシップ伝統芸能シリーズ
人形浄瑠璃 文楽
静岡県が舞台の名作の上演も!
日時 |
2013年10月13日(日) 昼の部 13:30~/夜の部 18:30~ |
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会場 |
中ホール・大地 全席指定 |
料金 |
一般3,500円(★) こども・学生1,000円 昼夜通し券(※)6,300円 2階席(※) 500円 ※昼夜通し券は、グランシップチケットセンター窓口、電話予約のみです。WEB予約はできません。 ※2階席は舞台を上から見下ろすため、人形が小さく見え、舞台が見切れますのでご了承ください。 ★10/6~直前割引実施中。一般3,500円→2,800円にて発売中。 ★当日券(2,800円)は12:00~中ホール前にて発売。 |
主催 | 公益財団法人静岡県文化財団、静岡県、公益財団法人文楽協会 |
問合せ | グランシップチケットセンター TEL054-289-9000 |
ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、日本が世界に誇る「人形浄瑠璃 文楽」。
太夫、三味線、人形遣いの三位一体で完成される文楽は、県内ではグランシップだけでお楽しみいただけます。
今年は静岡県が舞台となっている演目もあり、見逃せない公演です。
また、25年度の「伝統芸能シリーズ」のテーマ、“花”、“華”を大いに感じていただけます。
【昼の部】
生写朝顔話 明石船別れの段、笑い薬の段、宿屋の段、大井川の段
【夜の部】
花競四季寿より 万歳・鷺娘
ひらかな盛衰記 松右衛門内の段、逆櫓の段
*はじめて字幕が出ます!
グランシップ公演では、舞台に向かって左側に字幕をご用意します。
お座席によっては見にくいこともありますが、ご了承くださいませ。
★文楽事前レクチャー 【終了しました!】
8/31(土)「山川静夫のここがみどころ・ききどころ~文楽人形遣いにせまる~」
参加者募集!
https://www.granship.or.jp/audience/event.php?id=770#ac2
【出演者変更のお知らせ】
一部の出演者に変更がありますので、ご了承くださいませ。
https://www.granship.or.jp/data/pdf/25bunrakucast.pdf
あらすじ
『生写朝顔話』(しょううつしあさがおばなし)
会いたい……切なる願いも空しく、近づいては離れ、すれ違い、一緒になれない男女の物語。
武家の娘深雪は、宇治で出会った宮城阿曽次郎と互いに一目惚れ。が、阿曽次郎は急用で周防へ、深雪もまた父に従い急遽安芸へ帰ることに。そんな二人が偶然再会したのは、それぞれの船が風待ちをしていた夜の明石の浦。一緒に行きたい……阿曽次郎の船に乗り移った深雪が両親に手紙を残そうと元の船に戻ったとき、風が出て動き出す船。驚いた深雪が遠ざかる阿曽次郎に投げ渡したのは、宇治で朝顔の歌を書いてもらった扇でした。
その後、阿曽次郎は伯父の家督を継いで駒沢次郎左衛門と改名、深雪との縁談が決まりましたが、改名を知らない深雪は結婚を拒んで家出。阿曽次郎が鎌倉へ向かったと知り、あとを追うも、苦労と悲しみで失明。目下、島田の宿で泊り客に朝顔の歌を聞かせて露命をつないでいます。
そんな深雪を、鎌倉でお家乗っ取りの陰謀を阻止して帰郷する阿曽次郎が見つけました。恋人が聞くとも知らず、朝顔の歌を歌い、恋の始まりから流浪、失明までの身の上を語る深雪。愛しい人を助けたいとは思うものの、陰謀に加担する悪者も同席とあって、阿曽次郎は何も明かせず、明石での扇に現在の名を記して宿に残し、出発。それによってすべてに気づいた深雪は、雨の中、恋人を追って大井川へと急ぎますが、阿曽次郎が渡ったあと川止めとなり、恋人に会えない不運を嘆くのでした。
司馬芝叟の長話『蕣(あさがお)』による読本『朝顔日記』(1811)を題材とした山田案山子の時代物で、天保3年(1832)、大坂の稲荷社内の芝居で初演。乙に澄ました医者が笑い薬を飲んで笑い苦しむ「笑い薬」から「大井川」までは、五段構成では四段目にあたり、笑いもあれば、哀れさと強い恋心に胸を打たれもする人気演目です。
『花競四季寿』(はなしらべしきのことぶき)
文化6年(1809)、大坂の御霊社内の芝居で初演された、四季を描いた景事から、春と冬の二景―太夫と歳蔵が鼓の音も軽快に楽しく新春を祝う「万歳」と、雪の中、春に思いを寄せる鷺の精を描いた美しい「鷺娘」を、お届けいたします。
『ひらかな盛衰記』(ひらがなせいすいき)
愛しい子を失った家族の悲嘆……幼子の死を巡り対立する船頭と武士(もののふ)の苦悩と和解の物語。
源義経によって滅ぼされた木曽義仲。その若君を連れて逃げる腰元お筆は、大津で深夜、宿を敵に襲われ逃げたものの、若君は敵の手に。が、亡骸をよく見ると、若君ではなく、同宿していた巡礼、船頭権四郎の孫でした。お筆は、若君を取り戻すべく、笈摺(おいずる)に記された住所を頼りに摂津の福島へ。
そこでは、権四郎と娘およしが、宿で取り違えた幼子を連れ帰って大切に養い、先方が子供を返しに来る日を待ち侘びていました。が、知らされたのは子供の死。嘆く娘を叱り、悲しみを堪える権四郎。ところが、それに乗じてお筆が〝嘆いても戻らぬ子を諦め、若君を返して〟などと口にしたため、怒りが爆発。他人の子だからこそ大切にすべきであるのに、死なせておいて、よくもそのような恥知らずなことを……。孫の仇として若君を殺すと息巻き、権四郎が加勢を求めたのは、松右衛門―夫に先立たれたおよしのもとに最近入り婿した男でしたが、意外にも若君の味方に。実は義仲の忠臣樋口次郎兼光で、入り婿したのも、権四郎から逆櫓の技を習い、義経の船頭となって主君の仇を討つためだったのです。とはいえ、子の犠牲に胸を痛め、舅の恩も継子への義理もわきまえた人物。権四郎の悲しみも怒りも当然としながら、それでも主を討つことはできない、武士と縁を結んだがゆえの運命と諦めてほしいと懇願。忠心と誠実さに心を動かされた権四郎は、恨みを捨てるのでした。
このあと、舟を漕ぐ掛け声も勇ましく松右衛門が海上で船頭たちに逆櫓を指南し、三味線の演奏も躍動的で勇壮な「逆櫓」が続きます。元文4年(1739)竹本座初演、文耕堂ほかが合作した五段の時代物の三段目、豪快で心に強く迫る舞台をお楽しみ下さい。
特別イベント「わかる!文楽入門講座」
公演に出演している技芸員による実演を間近でごらんいただけます。
【解説・実演】 鶴澤清丈・鶴澤清公
今年は、三味線にスポットを当て、三味線の音で様々なものを表現する技法などを分かりやすく解説します。
日時:10月13日(日) 17:00~17:30
会場:6階交流ホール
参加無料(事前申込制、本公演のチケットを購入の方先着150名)
お申し込み先:グランシップチケットセンター TEL.054-289-9000
もっとわかる!「地図でたどる文楽『生写朝顔話』」
静岡県が舞台になる場面の上演もある、昼の部「生写朝顔話」。
このすれ違いストーリーは、山口県~神奈川県までの長い長い道のりです。
グランシップマガジン「G.」vol.60で、地図とともにご紹介していますので、是非ご覧ください。
https://www.granship.or.jp/data/pdf/G60_1.pdf