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ユネスコ無形文化遺産に指定され、日本が世界に誇る伝統芸能「人形浄瑠璃 文楽」。静岡県内では、グランシップだけでの上演です。文楽は、太夫、三味線、人形遣いの三役が揃ってはじめて成立する総合舞台芸術。世界に様々な人形劇がある中で、文楽は様々な特徴があります。
人形は130~150cmと大きく、1体の人形を3人の人形遣いが操ります。さらに、本来姿を隠すという原則がある人形遣いが、正装して観客に姿を見せる・・・。
今回は、初心者なら誰もが疑問に思う人形遣いについて、伝統芸能に造詣が深く、楽しいおしゃべりが人気の山川静夫さんが解説します。また、今もっとも人気の人形遣い吉田一輔さんをお招きし、実演を交えながら普段見られない、人形遣いの技術や仕組みをお伝えします。
山川静夫 プロフィール
1933年静岡浅間神社の神主の長男として生まれる。56年國學院大學卒業後、NHKに入局。『紅白歌合戦』司会者を9年連続で務め、ユーモアにあふれたしゃれた話しぶりがお茶の間に人気を呼ぶ。また『ウルトラアイ』『邦楽百選』など、科学、邦楽、歌舞伎番組等を担当。幅広い視聴者層の支持を獲得する。94年NHK退局。大学時代からの歌舞伎愛好家で、文楽通としても知られる。
現在はエッセイストとして活躍。著書に『勘三郎の天気』『文楽の男』『文楽の女』『私の出会えた名優たち』『歌右衛門の六十年』『花舞台へ帰ってきた』『大向うの人々』『歌舞伎の愉しみ方』など多数。
吉田一輔 プロフィール
昭和58年、13歳の時に父桐竹一暢に入門、桐竹一輔と名のる。昭和60年、国立文楽劇場で初舞台。平成16年5月、三代吉田簑助門下となり、吉田姓を名のる。国立劇場文楽賞文楽奨励賞、咲くやこの花賞、大阪文化祭賞奨励賞ほか受賞。三谷幸喜とタッグを組み注目を集めた新作文楽「其礼成心中」(パルコ劇場)は昨年に引き続き今年も再演が決定。世襲制ではない文楽の世界では珍しい人形遣いの三代目、そして若手のホープでもある。