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東アジア文化都市とは

永岡文部科学大臣(右)から選定証書を授与される川勝静岡県知事(左)

 「東アジア文化都市」とは日中韓文化大臣会合での合意に基づき、日本・中国・韓国の3か国において、文化芸術による発展を目指す都市を毎年原則1都市選定し、文化交流、文化芸術イベント等を実施する国家的プロジェクトです。これにより、アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多様な文化の国際発信力の強化を図ることを目指します。

 また、東アジア文化都市に選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術・クリエイティブ産業・観光の振興を推進することにより、事業実施を契機として継続的に発展することも目的としています。

コンセプト

「ようこそ!文化が花開く ふじのくに芸術回廊へ!」
Welcome to the “Open Garden Theatre” of Culture and Art!

 「静岡県の持つ豊かな文化的魅力とは、東西南北に拡がる美しい自然環境の下で、古来よりそれぞれの地域が多彩な文化の特色を持っていることであり、静岡県を訪れると、まるで回廊を巡るかのように、次々に新たな感動や刺激に出会えることから、静岡県の文化振興基本計画の基本目標を「ふじのくに芸術回廊」の実現としています。

 東アジア文化都市の期間中には、県内各地を自然豊かな「庭園」(Garden)のような「劇場」(Theatre)と見立て、様々な文化行事を集中して実施し、県民や訪れる人々に回廊のように県内を巡っていただきます。

 さらに、2023年は日本の文化の代表都市として、静岡から日本文化の魅力を東アジア3カ国や世界に発信する役割を積極的に担い、開かれた芸術回廊(Open Garden Theatre)として、「文化首都」としての使命を実現してまいります。

開催趣旨

 2023年は、富士山の世界文化遺産登録10周年を迎えます。古来、日本人は富士山を霊峰として畏敬し、信仰の対象や芸術の源泉として敬ってまいりました。この富士山を有する静岡県は、「ふじのくに」として、富士山の姿のように、美しく調和した地域づくりを目指し、文化を大切にしてまいりました。

 さらに、静岡県は、ユネスコエコパークの南アルプス、世界で最も美しい湾クラブに加盟する駿河湾、世界ジオパークの伊豆半島に代表される美しい自然に培われた多彩な文化を有し、長い歴史と交流の中で、歴史的な遺産にとどまらず、世界農業遺産の茶草場農法や水わさびの伝統栽培、食文化、民話や伝説、伝統芸能など、生活の中に多彩な文化が育まれています。

 こうした文化を基盤に、県民の文化活動の活発化を目指し、これまで県立劇団SPACの運営、静岡国際オペラコンクールの開催など、世界に開かれた芸術の発信や、住民主体の文化活動を支援するアーツカウンシルしずおかの設置など、静岡県独自の文化芸術振興の取組を展開してまいりました。

 2023年は、静岡県が日本を代表する「東アジア文化都市」として、SPACせかい演劇祭や静岡国際オペラコンクールなど、世界に開かれた静岡県独自の文化芸術、スポーツ、食、ファッション、芸能、温泉、旅、花・庭、モビリティ、多文化共生など、幅広い分野にわたって日本文化を国内外に発信する事業を、静岡県全域を舞台にするとともに、他県と連携して、1年を通じて切れ目なく実施してまいります。

 それにより、「日本の文化首都」として、東アジアや世界に向けて、静岡県をはじめとする日本の魅力を発信してまいります。中国、韓国との文化交流を深め、相互理解や多様な価値観の尊重につなげてまいります。

 県民の皆様とともに、国内外から多くのお客様を、最高のおもてなしでお迎えできるよう、国や市町、関係団体などと連携し、多彩な文化が花開く「ふじのくに芸術回廊」の実現を目指してまいります。

目的

“ふじのくに”づくり

静岡県の有する世界クラスの資源群などを生かし、独自の多彩な文化の魅力を国内外に発信し、文化のブランド力で「憧れ」を呼ぶ文化首都“ふじのくに”づくりを進めます。

多様な価値観を認め合う

1年を通じて集中的に、文化による交流や発信を行うことにより、国内・東アジア域内の相互理解と連帯感の形成を促進し、多様な価値観を認め合う環境を育みます。

創造的な地域社会づくり

文化都市を契機に、県民が自らの地域の文化を再発見し、文化首都としての誇りを抱くとともに、自らが表現者として様々な形で文化活動に親しむことにより、創造的な地域社会づくりを推進します。

アフターコロナ時代に向けて

来たるべきアフターコロナ時代に向け、静岡県の文化活動を再び活性化し、観光価値の向上やインバウンドの拡大、国際競争力の強化を図ります。

組織体制

(敬称略、令和4年11月29日時点)

東アジア文化都市2023静岡県

ロゴマーク

日本の飾り結びのうち、結びつきの象徴として縁起が良いとされる「あげまき結び」の、結ぶ前の形状をモチーフとしています。
3国で交流するため3色を使い、特に青色で富士山の形を、赤と黄色でハートの形を連想させます。また、完全に結ぶ直前の形にすることで、文化振興や東アジアの交流が、今後発展し確実に実を結んでいく意味を込めています。

制作 : 文化芸術大学デザイン学部3年 入江七海さん

ロゴマーク動画

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